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宇宙征服

『宇宙征服』(1955)

製作ジョージ・パル、監督バイロン・ハスキン。あの名作『宇宙戦争』(1953)のコンビによる作品なのですが、娯楽性に富んだ前作から一転、人類初の有人火星探査を描いたハードSFとなっております。

同じパル作品の『月世界征服』(1950)に近い雰囲気。

ただ目的地が火星に変わっただけ、という気がしないでもないのですが・・・

火星に行って、しばらくの間調査をして、地球に帰還、と。荒唐無稽さも一切無ければお色気も無し。

ストーリーはシンプルそのものなので、順を追って思った事でも

( ̄△ ̄)y─┛


オープニングは宇宙ステーションと完成間近のロケットの映像

宇宙ステーションの回転が速すぎるのが気になりますが、いかにも空想科学映画といった雰囲気は二重マル◎

映画の前半、月探検の準備が進む宇宙ステーションでは、ストレスから精神を病んでしまうクルーを中心とした人間ドラマが描かれています。

宇宙という特殊な空間での男たちの葛藤と苦悩

この作品のテーマってもしかしてこれ?

そして目的地が火星に変更され、今度は火星探検の指揮官であるメリット大佐を中心に男たちの苦悩と葛藤が描かれ・・・

目的地の変更を告げるためにはるばる地球からやってきたフェントン教授を演じているのは『地球へ2千万マイル』(1957)のウィリアム・ホッパー。

目的地の変更に伴い、乗組員の希望者を募るくだりでは、私たち日本人にとって、とても奇妙で不可解なシーンを目にする事になります。

乗組員に志願したイモト(ベンソン・フォン)という日本人が、その理由と任務の重要性を語る場面。

大まかに次のような事を語っているのですが・・・

「日本は戦争をしました。天然の資源を持っていなかったがために強いられたのです。資源に乏しい日本では、人々は紙でできた家に住んでいます。スプーンやフォークを作るための金属が無いので、日本人は箸で物を食べます。我々が滅びないためには他の惑星へ行って資源を探さなければなりません。だから私は火星探検に志願致します!」

(゚Д゚;)

ま、いいか・・・

半世紀以上も前の映画だし

えーと、乗組員の一人にロス・マーティンいるのに注目!

テレビ・シリーズ『ワイルド・ワイルド・ウェスト』のゴードン役や『刑事コロンボ』の『二枚のドガの絵』の犯人役などで有名なロス・マーティンは、この作品が映画デビュー作。

さて、いよいよ火星に向けてロケットが出発

加速によって乗組員たちの顔がゆがむ描写は凄まじいの一言。


笑い殺す気か、と。

このシーンのために乗組員に女性がいないのか、女性がいないのでこのシーンが実現したのか・・・

無重力で浮き上がって頭をぶつける、密航者の発見、機体の故障、船外に出ての修理、乗組員の事故死(ロス・マーティンでした)と宇宙葬、隕石の飛来を間一髪かわすなど、この手の映画ではお約束のシーンが続き・・・

いよいよ火星に到着


フライング・ウイングのような形のロケットの胴体部分がせり上がって、帰還用のロケットが現れるシーン。

おぉー、これはカッコいい

火星のシーンのマット画は、パル作品ではお馴染みの天体画家、チェスリー・ボーンステルによるもの。

調査中には、水不足、メリット大佐の発狂、大地震などの問題が起こり、生き残りのために奮闘するクルーたちの姿が描かれます。

大地震により傾いてしまった宇宙船を、ロケットの噴射で地面を崩し、垂直になったところでエンジン全開。

なんとも乱暴な方法で危機を脱し、地球へと帰還するところで映画は終わります。

大掛かりなミニチュア・セットとマット画による特撮。やたらと合成の粗が目立つものの、1950年代にしてはシリアスすぎる内容は、ひょっとして『2001年宇宙の旅』のルーツはこんなところにあるのかも? と思わせてくれる良質の映画でした。
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