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ソイレント・グリーン

久しぶりの更新となりました

えーと、私はだいたい月に20本程度の映画を見ているのですが、この二週間で見た映画は三本程度・・・で、そのうちの1本がこのソイレント・グリーン。

年をとるのが嫌になり、生きているのが辛くなるような作品・・・

他に書きたい作品いっぱいあるんですけど、見ちゃったので今回はこれ。

前回、『人造人間クエスター』について書いたのですが、SFサスペンスつながりでこの作品を思い出し、久しぶりの鑑賞。

監督は『海底二万哩』(1954)や『ミクロの決死圏』(1966)のリチャード・フライシャー。

チャールトン・ヘストン、エドワード・G・ロビンソン、チャック・コナーズ、ジョセフ・コットンなどスタッフ・俳優人はかなり豪華なメンバーですね。

ジョセフ・コットンを見ると『緯度0大作戦』(1969)のマッケンジー艦長を思い出します。

舞台は人口増加と食料不足にあえぐ2022年のニューヨーク。

海のプランクトンを原料とし、食糧不足の切り札となるべく開発された合成食品ソイレント・グリーン。これを製造するソイレント社の幹部が暗殺され、チャールトン・ヘストン演じる刑事ソーンはその捜査の過程で、ソイレント・グリーンに関する驚愕の事実にたどり着く。

衝撃の結末という意味ではオチを書いてはいけない作品なのですが、有名な作品で既にネタはバレバレになっているだろうし、まあ、これは書いちゃってもいいでしょう。

「皆に伝えろ、ソイレント・グリーンは人肉だ。絶対に阻止しろ!」

ソイレント・グリーンの正体を知ったソーン刑事の絶叫が、野次馬にかき消されて THE END となります。

秘密が視聴者に提示された時点で映画は終了。これは一種のリドルストーリー(物語の結末を伏せて、読者の想像にまかせる手法)ですね。

傷を負ったソーン刑事は無事なのか? 真実は人々に伝わったのか、それとも隠蔽されたのか? 伝わったとすれば、飢えた人々の選択は?

かなり恐ろしいその後の物語も想像できるわけで・・・

最も有名なリドルストーリーといえば、フランク・R・ストックトンの『女か虎か?』でしょう。ミステリーファンには馴染みのある作品なのですが、これは面白いですよー!

参照 リドルストーリー 〜結末なき物語〜 http://kuroneko22.cool.ne.jp/ridoru.htm

このリドルストーリーというやつ、名作もあれば中には単に作者が何も思いつかなかっただけでは? と思える作品も多いし、消化不良になるので私はあまり好きではありませんが。

話を映画に戻して

この作品、一部のファンの間では名作扱いされてたりするのですが・・・うーむ、どうなんでしょう?

社会的なテーマを持ち娯楽性を全て排除した作風なので、評価の対象になるのも分かるような気もしますが、はっきり言って映画としては相当出来が悪いと言わざるを得ません。

安楽死させられた人々が人肉として再利用されている、という結末も衝撃といえば衝撃なのですが、いくらなんでもそれはありえないだろう、と思えてしまうのがちょっと・・・

知っている人間全員を口止めして、真実を隠し通すなんてまず無理でしょう?

映画でもよく中だるみという言葉が使われますが、この作品は全体がそんな印象。

ダラダラとメリハリなく物語りが進行。

これって、もしかして意図的にそれを狙ったのですかね?

サスペンスも全く盛り上がらず、淡々とストーリーは進行します。

未来的な小道具は一切なし。未来的な建物も乗り物も全く登場しないので、たんなる低予算映画にしか見えないんですけど・・・

予算は400万ドル程度。ほとんど俳優さんとエキストラのギャラでしょうか?

えーと

悪役に追われるソーン刑事が本部に連絡をするシーンでは

「交換手、警察につないでくれ」

「今、話し中です」

って(;´Д`)

舞台は2022年ですよ! せめてトランシーバーのような通信手段でも思いつかなかったのかなぁ? 

ソイレント・グリーンの正体に気づいた老人ロス(ソーン刑事の同居人)が、人生に絶望したのか、自らホーム(高齢者を安楽死させる施設)へと向かいます。

なぜその前にソーン刑事に話さないのか?

そうする事により、ロスの最後の瞬間を共有するというドラマを演出。さらにはソイレント・グリーンの正体判明を先送りにし、サスペンスを盛り上げるためなのでしょうが・・・

ちょっと不自然すぎます(´・ω・`)

老人が死亡する直前に真相を聞かされたソーン刑事は裏づけを取るためにソイレント社の工場へと向かうのですが、見ている方が拍子抜けするほどあっさりと進入に成功。

あと気になった事といえば

極度の食料不足にもかかわらず、結構デブがいる事。

配給にもれて怒り狂う、丸々と太ったおばちゃん・・・

なぜこの作品の評価が高いのか?

私にはさっぱり分かりません(×_×;)


と、まぁ、色々と書いてきましたが、


見ていてドキッとするような場面が多く、またそれらのシーンがものすごく強烈な印象を残す、というのがこの映画の不思議なところ。

良い意味でも悪い意味でも、です。


映画の冒頭で語られる地球温暖化。

この作品のヒーローであるはずの警官がやたらと職権を乱用する事。演じているのがチャールトン・ヘストンだからなおさら。

足の踏み場もない状態で階段に雑魚寝している失業者たち。

若い女性を「家具」として部屋に置く事。

「本」の代用品として存在している老人たち。

暴動シーン。エキストラ多いなぁ、やせっぽちばかりを集めればリアリティがあったのに。主人公のチャールトン・ヘストンも体格良すぎでしょう?

その暴動鎮圧に使用される重機。ショベルカーを使用して人間を掬い上げ、ゴミのようにトラックの荷台に放り込むシーンの凄まじいこと・・・

イチゴのジャムが一瓶150ドル!

ホームでの安楽死。ちょっとイメージが安直すぎる気もしますけど。

そして、ベルトコンベアーを流れる人間の死体。

どれも鮮明に記憶に残っています。

しかし、

仕事が激務で疲れきっている時にこれを見たのは明らかに失敗。

次は見ていて元気になれる映画にしましょう。
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