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人類危機一髪!巨大怪鳥の爪

えー、前回のコメントで宣言した通り、今回は空の怪獣つながりで『人類危機一髪!巨大怪鳥の爪』(1957)

この映画、おそらくマニアの間では、原題の“THE GIANT CLAW”の直訳である『巨大な爪』というタイトルで知られていた作品ではないかと。
「予告編集」といった類のビデオや、雑誌などでは良く目にしたものですが、どうやら日本でもDVDが発売されているようです。

監督フレッド・F・シアーズ、製作サム・カッツマンは、ハリーハウゼンの『世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す』(1956)のコンビですね。

ストーリーは、ニューヨークに現れた巨大な怪物がアメリカの軍隊と攻防戦を繰り広げる、というもの。

それだけ、ですかね・・・

ほとんど捻りのないストーリーなので特に書きたい事もありません。作品自体は意外とマトモだなぁ、といった印象。

俳優さんたちの熱演もあってか、ドラマ部分もそこそこ緊張感のあるものだったし、ストックフィルムの流用なども効果的だったと思います。B級SF作品ではお馴染みの顔ぶれがあちこちに・・・


原因不明の事故が続発し、原因を探っていくうちに次第にモンスターの全貌が明らかになる・・・

というのはこの手の作品では定番ともいえる演出。

ピンボケの写真などを映しておいて「何か写っているぞ」「これは何に見える?」などといったやり取りでサスペンスを盛り上げる、というアレですね。

この作品では、観測気球のフィルムを集めてモンスターの正体を探ろうとします。

皆が固唾を呑んで見守る中、観測気球のフィルムのスライドショーが始まると・・・


( ̄  ̄! ...

はっきりと写ってます。見事な連続写真で!

しかも、最後の一枚はどアップでカメラ目線という・・・

私は、このバカ面とバックに流れる恐ろしげな音楽のギャップがツボに入ってしまい、しばらく笑いが止まりませんでした・・・

そういえば

サム・カッツマンはこの鳥をハリーハウゼンのストップモーションで作ろうとしたのですが、予算の都合で適わなかったのだとか。

建物が崩壊するシーンで、いきなりストップモーションが出てきたのでびっくりしたのですが、これは『世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す』から流用したもののようです。

正体が判明したこれ以降は、出し惜しみなし。映画全編を通してそのバカ面を披露してくれます。その暴れっぷりの凄まじいこと・・・。人を食べるシーンは、昔のドリフのステージみたいでした。


前回のブログで、アメリカでは「怪獣」という概念が無いせいか映画に登場するモンスターがあまり強くない、といった事を書いたのですが、この鳥はとにかく強い。人類側の兵器では全く歯が立たないという設定になっております。

なんでもこの鳥、宇宙からやってきた生物で、体をバリアーで覆っているため、身ミサイルなどは跳ね返してしまうのだとか・・・

宇宙からやってきた巨大モンスターという発想自体は当時としてはかなり斬新だったのではないでしょうか。宇宙怪獣なんて日本の専売特許かと思っていたら、1957年にこんな作品があったとは驚きです。

でも、ぜんぜん怖くないんですよね、この怪物。

顔も間抜けなら動きも雑で、ほとんど操り人形そのまんま。人間を噛み砕いた時の「コリッ」という音が何とも情けないやら・・・

先に、作品自体は意外とマトモ、と書いたのですが、やはり、というか、この作品も突っ込みどころは満載。

細かいところは仕方ないとして、この作品について私が声を大にして言いたいのは

「その設定おかしくない?」とか

「そこで、そのセリフな無いんじゃないの?」といった、脚本に関する部分の不自然さがやたらと目立つ、という事!

DVDが発売されているので、興味のある方には是非見ていただきたいなぁ、と。

ヾ(-_-;) オイオイ、って絶対に突っ込みたくなりますよ(笑)

まぁ、買っても損は無い作品だとは思いますけど。色んな意味で。

この映画には、B級作品でしか味わえない楽しみが詰まっています!

と、ちょっとだけ褒めたところで

久しぶりにこの作品を見て感じた事とえいば

ハリーハウゼンが参加していたら、全く違った作品、違った評価になっていたのかもしれないけど、この映画はこれでよかったんじゃないかなぁ、という事。こういう映画があってもいいよなぁ、と。

ストップモーションだったら、これほどの暴れっぷりは望むべくも無いでしょうし、あまりにも情けないモンスターにしても、その個性的な造形(というよりも顔ですね)のおかげでSF映画史に名を残した、という面は否定できません。

映画史上もっともブサイクなモンスター、という不名誉な称号もついてきましたけど・・・

あ、顔といえば、上のポスターにも鳥の顔が描かれていないのですが、これって何か理由でもあるんですかね?

ハリーハウゼンとの再度の競作が実現しなかったサム・カッツマン。エンパイア・ステート・ビルのシーンは『キングコング』へのオマージュだったのかも。


それにしてもデカイです。もしかしてアメリカ映画史上最大?
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