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海底1万リーグからの妖獣

The Phantom From 10,000 Leagues『海底1万リーグからの妖獣』(1956)

この作品、もうずいぶんと前にDVDが発売されていましたが、まだ売っているのでしょうか。予算は10万ドル程度だそうで、私のブログでは『標的は地球』以来の低予算映画であります。

久しぶりのブログ更新なのに、またこんな作品を

と、微妙な心境になっておりますが・・・

それはともかく

「冒頭の10分間で観客をあっと言わせるようでなければ、その映画は駄目だ」

と言った監督さんがいましたね。誰だか忘れてしまいましたけど。イブ・メルキオールだったかな?

この作品では、冒頭でいきなり映画の主役とも言えるモンスターがその姿を現わします! これは珍しいパターン!!


もしこれで観客を食いつかせようと意図したならば、完全に逆効果だと思いますけど・・・

そして、このモンスターに襲われた漁師の断末魔の余韻とともに、画面はオープニングタイトルへと変わります。

私はオープニングタイトルまでの数分間ですっかり見る気が失せてしまったのですが・・・

冒頭にこのヌイグルミ見せられて、これからの展開に期待しろという方が無理ですよね。ポスターも酷いけど、実際は人間サイズだし。

着ぐるみの水中モンスターといえば多くの人が『大アマゾンの半魚人』 (1954) を真っ先に思い浮かべると思いますが、本当の生物のように優雅な泳ぎ見せてくれたギルマンに比べ、このモンスターは水中で直立のままふらふらと動くだけ。なんとか手をぐるぐる回すのが関の山というありさま。スタントマンが身の安全が気になってしまうほど。

制作年代を考えると二匹目のドジョウを狙ったのかも知れませんが、映画の最大のウリとも言えるハズの怪物がこれではちょっと・・・。楽勝で逃げ切れる、と思えるほどの迫力の無さはモンスター映画としては致命的。

ストーリーもいたってシンプルで、海洋学研究所のキング博士の実験により生まれた怪物が海辺にすむ人々を襲うという、ものすごくスケールの小さいお話であります。


調査に来た海洋学者のスティーヴンス博士がキング博士の娘ロイスと恋に落ちたりと、ベタな展開。そして、最後は爆弾で怪物を殺そうとしたキング博士が爆発に巻き込まれて THE END となります。

普通に真面目に作られてるけど、それが災いして物語が平坦になってしまったという印象。
ほとんどドラマだったので、私にとってはちょっと退屈な作品ではありました。

やはり、というか低予算の悲哀が漂うシーンも多数あります

怪物いるというのに、あまりにも無防備な軽装で調査に向かう二人・・・


低予算映画を象徴するようなシーン。これはマヌケすぎでしょう。

そういえば、冒頭の漁師の船や怪物に食われる役目のカップルが海に出ていくシーンなど、全部同じボートだったような?

そして

なにも解決できずにすごすごと引き下がる二人


博士の実験対象が海で見つけた亀(何故か普通の陸ガメ)というのもなんだか・・・

ところで、この映画の怪物って、元は何なのでしょうか?

放射能実験の対象にされる亀にモンスターの映像がオーバーラップされるという事は、もしかして亀?

えーと

もしかしたら、この映画の最大の見どころなのかもしれないのが次のシーン


お色気シーン、というほどのものでもないですけど、この映画のヒロイン、ロイス嬢役のキャシー・ダウンズの着替えのシーンです。

ところで

キャシー・ダウンズといえば、不朽の名作『荒野の決闘』 (1946)の淑女クレメンタインを演じていた女優さんですね。

西部劇ファンにとっては忘れられない女優さんの一人ですが、こんな作品に出演していたとは驚き。

MY DARLING CLEMENTINE はいい曲ですよね。日本語のは酷いけど・・・

と、色々と書いたものの

それなりにB級テイストを楽しみつつ観賞してしまう私・・・

そういえば、B級映画を語る時に誰かが言ってたのを思い出しました。

「こんな映画、私が見なければ誰が見るんだ!」

自分のようにB級作品を見る人間がいなければ、ほとんどの作品が幻のままで終わってしまう、という意味ですね。

なるほど

まぁ、確かにそういった温かい目線で観賞できる人じゃないと無理ですね、この作品は。

うーむ、久しぶりに西部劇が見たくなってきました。
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