
以前に私のブログで
「タイタンの戦いがリメイク決定」というニュースに触れましたが、いよいよその公開時期が迫ってきました。
というわけで、今回はハリーハウゼンのモンスター図鑑第十三弾として、クラーケンでも。
多くの映画で巨大なタコやイカの姿で描かれているクラーケンは、北欧の船乗りたちの間で語り継がれてきた怪物で、ギリシャ神話とは無関係。
ウィキペディアに結構詳しく載っていました→
クラーケン(Wikipedia)
ちょっと補足
クラーケンに関しては様々な伝説が残されています。
18世紀中頃の伝説では、クラーケンはその巨大さゆえに、誰もその全体像を見ることができなかったとされています。
海上に出ているのは体のほんの一部で、それが島のように見えるので、船乗りたち怪物とは気付かずに上陸する事もあったとか。
すると、触角のようなものが何本も伸びてきて、それに捕まれば人間だろうが巨大な船だろうが、なすすべなく海底に引きずり込まれてしまったそうです。
このあたりの伝説が、18世紀の後半から19世紀にかけてクラーケンが巨大なタコやイカの姿で描かれるようになった理由だと思われます。
19世紀初頭のイメージがこれ

クラーケンは恐ろしい怪物であると同時に豊漁をもたらす神獣とも言われていました。
よーするに、クラーケンが餌として魚をおびき寄せるから、クラーケンいる所に魚あり、大漁大漁というわけです。クラーケンの上で釣りをする猟師もいたとか。しかし人間がその餌になっていまった場合は魔獣扱い。勝手なものですな・・・
下の画像はハリーハウゼンがスケッチしたクラーケンです

イーマ竜のような顔に五本の指がついた手、魚のような尻尾。吸盤のようなものにかろうじてタコの面影があります。
良く言えば独創的なのでしょうが、醜悪なモンスターを勝手にクラーケンと呼んでいるだけのような気も・・・
ただ、ハリーハウゼンは北欧神話の海獣とは別物、というのをほのめかすような事を時々インタビューで語っているのですが、全く無関係という事は無いでしょう。
『キングコング』での生贄のシーンに影響され、少しでも「人間」をイメージさせようとした結果、このようなデザインになったのだとか。
確かに、生贄となったアンドロメダの前でタコの触手が暴れていても、イマイチ絵にならないような気がします。
それに、タコは『水爆と深海の怪物』(1955)でとっくの昔に登場してますから。
ちなみに、このクラーケンのモデルは1.2メートルもあり、ハリーハウゼンが扱った全てのアニメーション用モデルの中でも最大の物だったそうです。アニメートするのも大変だったようで、もう年なのに・・・
えーと、リメイク版『タイタンの戦い』ですが、先日映画館でもらったチラシを見る限りでは、クラーケンはもちろん、メドゥーサ、ペガサスなどのキャラクターも登場するようです。そして冥界の王ハデスが主人公ペルセウスの敵役だとか。
となると
ギリシャ神話の「ペルセウスの物語」からはますますかけ離れた内容となるわけですが、いったいどんな作品になることやら・・・ただ、3Dで見れるのは非常に楽しみではあります。ド迫力の映像に期待。
ギリシャ神話のオリジナル「ペルセウスの物語」がどんな話なのか、私のホームページの方に書いてありますので、興味のある方はどーぞ。
ペルセウスの冒険(ギリシャ神話)