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ウルトラマンのことなど


早めの更新を目指して今回も雑談

このところ映画では前日譚というのが流行ってます。
続編映画や前日譚における後付けの設定の多さとかにガッカリしている人も多いのかなぁ、などと感じるのですが。

オリジナルのエンディングは何だったの? とか、今さらそんな事言われても・・・なんて。

個人的には続編よりは前日譚の方がまだマシといった程度の感想しかありませんが、これからもっと沢山作られるのでしょうか。

前日譚映画といえば『遊星からの物体X ファーストコンタクト』なんてのもありました。

カーペンター版のオープニングで目にした惨状。何故そんな事になったのかを説明してくれるシンプルなストーリーの作品。

感想は「あーなるほど!」というもの・・・

元々あった設定なので、違和感なくフツーに楽しめました。無理やり超大作にしなくても前日譚を描くならむしろこの程度でいいのかなぁ、なんて思っちゃいました。

えーと、ウルトラマンについて書こうと思っていたのですが、いきなり話がそれました。

私の世代の2大ヒーローと言えば、仮面ライダー(達)とウルトラマン(兄弟含む)でした。

ものすごく大雑把な分け方ですが・・・

私が特に夢中になっていたのはウルトラマン。巨大ヒーロー物全般ですね。思い返してみると、ソフビの人形など全部巨大ヒーローのものでした。ミラーマンとか。

ライダーはV3の途中までしか記憶無いので、やっぱりSF色が強い物の方が好きだったようです。

ウルトラマンもさすがに今見るとちょっと幼稚な印象で・・・、といったものになってしまいましたが、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンあたりは大学生になりレレンタルビデオの時代になってからも繰り返し見たものです。

当時はちゃんとSF作品として見ていました。

思い出という事だけで言えば、ウルトラシリーズは歴代SFで一番ですね、明らかに。

マンとセブンは、どうしても変身したヒーローを登場させなければいけないので、幼稚な印象になってしまうのかもしれませんが、それ以外の部分はとても面白かったです。特にセブンの方は変身後の怪獣とのプロレスもどきを除けばウルトラQや海外の「ミステリーゾーン」を超えるほどの作品もあったのでは? と思えるほど。

これは言いすぎかも・・・

でも、SF的なテイストやギミックは素晴らしいものがありました。

いかにも未来の科学といった小道具や新兵器、そして秘密基地。

メカデザインは秀逸だったし、音楽やカメラアングルの使い方など、見ていてゾッとするような、ちょっとシュールで奇怪な演出もあり、子供向けにしては・・・なんて思う事もしばしば。

今でも感心して止まないのは、個性豊かなエイリアンや怪獣たちの造形とその声や光線などの効果音。そして、未来的であり、広大な宇宙を思わせる用語や数々の造語。
毎回違う怪獣や宇宙人、円盤などのデザインを見ていると、よくこれだけの物を考え出したものだなぁ、と。感動モノであります。

M78星雲やベータカプセル、ツイフォンとかバラージの何とか・・・

とにかく、何となく格好イイぞ、と。

ウルトラシリーズって、褒める所いっぱいあります。良いところを挙げたらきりがないほど。
日本の特撮って物語の設定だけはものすごくスケールがでかいものが多いですね。大胆というか・・・

そういえば、「ゼットン」のネーミングって最後の怪獣という理由で英語の「Z」と日本語の「ん」を足して付けたんだとか?

えーとですね、今回は資料が一切なく、下調べもしておりません。全て記憶に頼って書いているので間違っていたらすいません。あくまでも雑談ということで・・・

というわけで、一部効果音など

効果音色々

未だに「音」を聞いただけでそのシーンが浮かんできます。

怪獣の造形デザインに関してはある一定の決まり事のようなものがあったのだとか。

・ゴジラなどとの差別化を徹底する、さらにはトカゲや猛獣などの実際に存在している生物の巨大化ではないものにする

・人間が中に入っていることを感じさせないようなものにする

・グロテスクなものにしない(子供が見てカッコイイと感じるものにする)

などがあったように記憶しています。

デッサン画を見ると本当にカッコイイんですよね。


お気に入りはバルタン星人、アントラー、ユートムなど。フィギュアが部屋にあっても良いもの、という基準ですけど。

カッコイイだけでなく、美しいとすら感じてしまうものまであります。

ただ、やはり劇中で使われた怪獣を見ると

造形はまだしも、やっぱり人間が入ったヌイグルミしにか見えないという・・・

演技が過剰なんですかね?

色々と苦労はあるのでしょうが、どう見ても下手くそというか・・・

すいません・・・

というわけで

今回久しぶりに「ウルトラセブン」のDVDをレンタルして観賞しました。

「ノンマルトの使者」「第四惑星の悪夢」「恐怖の超猿人」「円盤が来た」の四本収録。

物語に余韻を残す演出が素晴らしいです。

実質20分ちょっとの子供向け番組なので色々と制約があったのでしょうが、「凄い才能の人たちが作っているんだろうなぁ」というのは昔から感じていました。

懐かしさもありそれなりに楽しめました。やはり単なる子供番組とは・・・

しかし

基本設定やアイデアは凄い!と感じるものの、物語自体はデタラメで尋常じゃないほどツッコミどころ満載。

以前「怪獣BOW」とかいう本がありましたが、格好の標的ですね(苦笑)

今回一番印象に残ったのは、無責任な発言ばかりしているフルハシ隊員

「こんなやつに地球の運命をまかせたくないなぁ」というのが一番の感想、かもです・・・

SF映画のテイストのこと


思いつきで雑談のようなこと・・・

今年の正月休みが長かった事と、ここ最近SF映画のDVD化が多かった事もあり超大作映画を立て続けに観賞。

「テルマエ・ロマエ」などを間にはさみつつ・・・ですが。

古典映画独特のテイストを好む自分が何を思ったのか、あえて21世紀以降の超大作限定での映画観賞。
少し前の作品や最近映画館で見たものの再見も含め、CG満載の映画ばかりをこれだけ連続で見たのは人生で初めて(笑)

見た本数は・・・

これを読んだ人が「ひく」ので書きませんけど(汗)

まーそれにしても大作映画だけあってどれも良く出来ています。流石だなぁ、と感心させられる作品ばかりを十分に堪能しました。

最近はCGの発達や3Dブームの影響もあってか、SFやアクションの大作も多く見られます。

というわけで、たまたま思ったこと

劇場での3Dを意識したせいか、部屋で見ていると不自然なアングルやスローモーションのシーンがあちこちに・・・

これはどうでも良いです

えーと、だいぶ前から思っていたのですが

「今の映画では誰でもアクションスターになれるのかなぁ?」といった感想も。

まぁ、これも別に良いです

さらに、だいぶ前から感じていたのが作品の「テイスト」のこと

「なんだか似たような印象だなぁ」というのは長い事感じていたのですが、CG作品ばかりの映画を見ていたらそんな思いがより一層強くなってしまいました。

「どれも同じような印象」と言ったら明らかに言いすぎですが・・・

これはあくまでも大作映画の話です(大汗

物語の先が読みやすく、犠牲になる馬鹿が分かりやすかったりするのも大作映画なら仕方が無いところ。でも、いくらSF好きでもさすがに文句の一つも言ってみたくなる作品だってありましたよ・・・

全体的に「凄い物を見てしまった」という印象がちょっと希薄でしたが、洗練された映像はどれも見ごたえがありました。「猿(シーザー)」の表情はお気に入り。

そもそも内容が全部違うのだから十分に楽しめます。

映画のテイストといえば、監督さんやプロデューサー、もちろん制作年代によっても作品の印象というものはだいぶ変わるもの。

現在の作品群を10年後、20年後に見たらこれが今の時代のテイストなのかも? という思いもあり、これからどんな作品が生み出されるのか楽しみでもあります。

「同じような印象」とはいっても、監督さんの名前を念頭において観賞すると明らかに違いはあるんですけどね。相変わらず独特の世界観の方もいらっしゃるし。

ただ

「この監督さんが撮る意味あるのかなぁ?」

とか

面白いんだけど「うーん、らしくないなぁ・・・」といった作品も。

中にはあまりのショックに、ファンとして別人と思いたい作品も・・・

そういえば

「いつの間にかSFからチープさというものが払拭、一掃されてしまった」という印象です。

これは「映画」での話

少し前はCGそのものがチープなSF映画というのも良く見かけたものです。
そんな映画を見て「これがその映画のテイストである」と考えられるハズもなく、連続してそういった作品を見てしまったあとはしばらくB級映画に食指が動かなくなってしまった事もありました。チープな特撮は楽しめるが、チープなCGは見るに堪えないのは私だけでしょうか・・・
最近の低予算映画ははどうなんでしょう?
あきらかなバッタものでも大作映画と遜色ないCGが使われていて驚かされた事もありましたが・・・

どんな世界でも、技術が洗練されレベルが高くなるほど没個性になる、という現象はありえます。

まさか映画界全体の規模でこういった事態になっているなんて事は・・・

しかし、CGがこれだけ発達してしまうとこれから先どのような変化があるのか私にはちょっと想像がつきません(?_?)

SFやミステリーでは全く新しいアイデアを考えるのは不可能に近い、という話を聞いてからもうずいぶんと時が経ちました。

しかしながら、小説の世界では「CGが発達した今こそ映画化が可能では?」と思わせる作品がまだまだあるので、これからはそういった作品の映画化が実現してファンを喜ばせてほしいものです。

個人的にアシモフとクラークあたりが特に希望・・・

チープなSFが恋しくなってきました。それは次回のブログで。


THE CRAWLING EYE


THE CRAWLING EYE(1958)

今年の正月は8連休。

相変わらずの読書と映画観賞に夢中になりすぎてブログは放置・・・

生活感の無い私のブログは正月など無かったかのように地味な作品で再開いたします。

これほどのマイナーな作品は久しぶり。日本ではテレビ未放送、DVD未発売でありますがこれはなかなか良い映画ではないかと。

この作品はイギリス製で映画の舞台はスイス。

オープニングは雲ひとつない晴天の中、登山をする三人の男達のショット。先に登った一人が「霧が立ち込めてきて見えない、ちょっと待て、何かが近づいてくる」と言い始める。姿が見えないので残された二人が訝しんでいると上の男は悲鳴を上げながら落下してしまう。慌てた二人が命綱を引き上げてみると、残されていたのは無残にも首が引きちぎられた男の死体であった・・・

いきなり観客の度肝を抜く残酷描写(当時としては、ですが)の直後、迫力満点のスコアと共にオープニングタイトルが入ります。


画面は変わり、山岳地帯を走る汽車の中。国連の科学者アランと偶然乗り合わせた若い姉妹サラとアン。アンはスイスの山並みを眺めているうちに、突然意識を失ってアランの膝の上に倒れこんでしまいます。
実はアンにはテレパシー能力があり、山に潜む邪悪なものを察知しショック状態となってしまったのでした。
知らないはずの「首なし殺人」について語るアン。科学者アランもまた「首なし殺人」の件で友人のクレヴェット博士に呼ばれ、現場へと向かう途中なのでありました。

というわけで、役者が揃ったところで物語は本題へと突入します。

まぁ、その、あまりストーリーを追っていてもアレなんで、かいつまんで書いてしまうと

・研究所で調査を続ける博士たち。たちこめる「霧状の雲」に何か秘密がありそうだ。

・山が気になって仕方が無い様子のアン

・その後も起こる「殺人事件」

・事件に巻き込まれたと思われた男の奇跡の生還。しかしその男はすでに死んでおり、何者かによって操られていたのだ! あやうく殺されかけるアンだが、危機一髪アランに救われる。

・やがて「霧状の雲」が活動範囲を広げ、非難する村人たち

・そしてついに怪物が霧の中から姿を現し、クライマックスはホラー映画からモンスターパニック映画へ・・・

と、まぁこんなところ。

モンスターの造形やテレパシーが使えるといった設定、制作年代などを考えると安直なB級映画を連想するかもしれませんが、同時代の格安アメリカ映画と比べるとホラー要素が強く、日本で見ることができないのはちょっと勿体ない作品であると思っています。
古典と呼ぶにふさわしい作品ではあると思いますが、時代を超越するほどの「何か」があるかと言われると、正直それほどの作品とは・・・


しかし、SFでありながら古典的なホラーを思わせる霧を多用した演出と緊張感のあるストーリー展開はなかなかのもの。
美しいロケーションと可憐な女性たちの存在が作品をいくぶん上品なものにしていたように感じます。

写真で見るとモンスターの造形はちょっと安直な気もしますが、物語の独創性とあいまって、霧の中から現れた時の威圧感はかなりのものでした。


このモンスターを見ていて思い出したのですが

以前、進化論関連(だったかな?)の本で大真面目に地球外生命体の姿形を検証した記事がありました。

それによると

私たち自身が宇宙人のサンプルでもある

目が二つなのにもちゃんとした理由がある。五官などの器官は脳の近くにあるはずだ。平行進化と呼ばれる理論がどうたら。視覚などの器官も光の法則から考えて・・・

などなど様々な検証が延々と続き、そこから導き出された結果は

惑星の大きさや重力などの関係で体型に違いが生じると考えられるものの、高等生物であれば地球上の生命体とそう大差ないであろう、というもの。
異常にグロテスクであったり、SF映画で出てくるベタベタニョロニョロのものは考えにくいとの事。

高度に進化した生物ならば、目や鼻、ましてや心臓などが両足の先に付いているなどという事はありえない。非常に機能的でスマートな形態となるはずだ、という事らしいです。

確かに一つ目宇宙人がいるのなら、地球にもそんな生物がいてもおかしくないですからね・・・

というわけで

残念ながら?この映画のように目玉とか脳味噌むき出しの弱点だらけの生物は存在するハズもない、という事ですね。
想像力が豊かだったのか、知識が乏しかったせいなのか、この当時のエイリアンの造形は個性的でした。
現在こんなエイリアンをデザインしたら観客の失笑を買いそうですね。
言い方を変えればデタラメという事ですが、この時代のエイリアンやモンスターには今でも心惹かれます・・・

ところで

現在「エイリアン」というものを象徴するデザインといえば「グレータイプ」というやつでしょうか? キャラクターグッズなどを見ていても感じるのですが、いつの間にかエイリアンといえばグレータイプというのが頭に刷り込まれてしまったようです。私自身「宇宙人」と聞いても「タコ型の火星人」を連想しなくなりましたから。

もともと実際の目撃談にも「タコ型の宇宙人を見た」といった報告は無く、大昔から目撃例といえばBEMやグレータイプが多かったようですが。

大幅に話がそれたところで、あとは書くこともないのでおしまい・・・

あ、最後にこの映画の結末ですが、集団で襲ってくるモンスターの迫力は見ごたえ十分でしたが、空軍の爆弾数発であえなく撃沈。
一応地球侵略を企む異星人という設定らしいのですが、隙だらけで弱すぎ。知性ある生物というよりは山に住みついた妖怪の類にしか見えませんでした。
この結末のおかげで名作になりそこなったような気がします。中だるみもなく結末まで一気に魅せたのにちょっと残念。

バットマン(1966)


前回からのシーザー・ロメロ(ジョーカー役)つながりで『バットマン』(1966)

志村けんに見えなくもないですけど・・・

私が『バットマン』の実写作品を最初に見たのはティム・バートン版でした。

その後しばらくして初めてどこかのチャンネルで(WOWOWだったかも)1966年版を見た時のはかなりの衝撃を受けたものでした。

最初に頭をよぎったのが

「ティム・バートン版以前はこれが皆のイメージするバットマンだったのか?」ということ。

コメディタッチの軽いノリ、というよりも悪役も含めて能天気過ぎる作品なのですが「バットマンだからシリアスな作品に違いない」という先入観があったので、死ぬほど笑ってしまいました・・・

一人で見ていて声を出して笑ってしまう作品ってそう多くはありません。

ただ

この作品の場合、監督が意図的に笑いを取ろうとした部分と意図せずに視聴者の爆笑を誘っている部分が未だに私には区別出来ないのであります。

バットマンとロビンのやたらとハイテンションな動作は意図的に笑わそうとしたとは思えないのですがどうなんでしょうか?


アダム・ウェストの動きがやけにクネクネしたオーバーアクションなのが気になります・・・

まんまるの爆弾を頭の上に掲げて港のあちこちを駆けずり回るシーンなどは涙を流しながら笑ったものです。

有名な「バットマンのテーマ」をバックに国連のビルまで走って向かうシーンには「先に電話くらいしろよ!」とツッコミを入れつつ、まともに画面を見ていられないほどの大爆笑。

監督の狙いなのか真面目にやってるのか・・・

この作品以前にも『バットマン』は映像化されていたようで


上が The Batman (1943年)で下がその続編 Batman and Robin (1949年)だそうです。ダークな雰囲気はコミックで見かけるバットマンのイメージとそう大差無い気もします。

これらの作品は映像を見た事が無いので比較できませんけど、写真で見る限りでは1966年版のマヌケぶりが群を抜いているなような気も・・・

そういえば

バットマンがらみの作品でアダム・ウェストとバート・ウォードが本人役で登場するメイキングのような物もWOWOWで見たような気がするんですけど、アレ何だったのか・・・?

バットマンといえば、登場する数々のメカが作品ウリの一つであり、この作品に登場するバットモービルのデザインは秀逸でした。

手元の本によると

1955年に開催されたモーターショー用に製作されたコンセプトカー「リンカーン フューチュラ」をベースに、劇中車の制作で有名な社ジョージ・バリスによって改造され、その洗練されたデザインはバットマンシリーズの中でも特に高い人気を誇っている。

との事

なるほど、比較してみると


どちらも美しい、見事です。

関係ないけど、劇中車では私は「マッハロッド」が断トツで好きでした、特に前期型。

格好イイといえばオープニングの格好よさも必見でありますが、本編は全編ツッコミどころ満載の107分間。

まぁ、コントだと思って見ていたらそれほど笑えるシーンではなくとも、ある程度真面目に演技しているのでそのお間抜けぶりがツボに入ると・・・といったところでしょうか。


とぼけたキャラの憎めない悪役たちも安心して見ていられるし、何よりバットマンとロビンが仲が良いのが助かります。

ティム・バートン版はともかく、『ミスター・フリーズ』あたりになると、クライマックスに仲直りするまでずーっとバットマンと喧嘩ばかり。ロビンのセリフのあまりの馬鹿馬鹿しさには唖然としたものです。

と、書いていて今思い出したのですが

1966年版はバットマンとロビンが仲が良すぎて同性愛に見える、と視聴者から指摘があったのだとか。それが理由でバットガールを登場させたとの事。TVシリーズ見てないから何の事やら分かりませんけど・・・

緯度0大作戦


『緯度0大作戦』(1969)

久しぶりの日本映画。この作品に関しては裏話のような事も知らないので、内容と詳細はウィキペディアのリンクを貼っておきます。

緯度0大作戦-ウィキペディア

日本映画を取り上げた時の恒例になってしまった手抜きですが・・・

これによると「近年まで映像の二次利用に関する契約書の所在が不明であったため、ビデオ・LD化されなかった」との事。
この映画、小学生の時に見たきりで長年もう一度見たいと思っていた作品なのですが、数年前ようやくDVDが発売されたのにはそういう理由があったのですね。
年齢的に再上映だと思っていたのですが、調べてみて「東宝チャンピオン祭り」だと判明しました。

と同時に思ったよりも評判が良くない、というよりもかなり評判の悪い作品である事も判明・・・

子供の頃に一度見ただけなのに、ストーリーや結末まで鮮明に覚えていたのも「他愛のないストーリーでツッコミどころが満載。ほとんど漫画のような映画」であるというのが理由だったのかも(苦笑)

海で遭難して救助される。連れて行かれた場所は科学が進歩していてユートピアを思わせる。金やダイヤモンドが豊富にある。などの設定は多くの海洋アドベンチャー作品と共通の設定だし、どこかで見たようなシーンの連続も、こっちを最初に見ていたから新鮮に映っただけだったのかも知れません。

名作とは言えない出来栄えなのは承知してますが、やっぱり私は海底都市とユートピアの物語には弱いものですから。

私の中ではなかなかスタイリッシュな映画という印象であり、この作品の欠点は「最後の方で登場するあまりにもヌイグルミ然としたモンスター達だけ」とずーっと思っていたのですが・・・


これだけでも批判されて当然のような・・・

俳優さんたちは豪華キャスト

日本からは宝田明、岡田真澄、田昭彦など。

ウルトラマンよりも後の作品なのに、黒部進が悪役の下っ端で出演しているのにはちょっと驚いてしまいました。
これほど豪華なメンバーでは仕方ないですかね。単純に映画の方がテレビよりも上位概念だったという事なのかもしれませんけど。

名優ジョセフ・コットンを最初に見たのがこの作品。この映画の印象御が強すぎて、その後色々な作品でジョセフ・コットンを見ても全て「アルファ号のマッケンジー艦長」に見えてしまうのにはちょっと困りました。私の好きなミステリー作品にも結構出ているし・・・
あと、マッケンジー艦長がずーっと不機嫌そうだったのがちょっと気になりました。
こんな作品に出たくなかったのかなぁ? なんて思いたくないんですが・・・。そういう役作りだったと思いたいです。


悪のマッドサイエンティスト、マリクを演じていたのがシーザー・ロメロ
この映画ではよく笑ってましたね。ほとんどのセリフに笑い声が付くという・・・
いわゆる「高笑い」というやつなのですが

「ワハハハハハハ、マッケンジーがやってきたぞ。連中に何か起こるかゆっくり見物するんだな。ワハハハハハハァ」

「ワハハハハァ。見たか博士、ちゃんと自分の名前が解るんだ。わはははははは。今度はこの巨大化血清だ。こいつを打てばたちまち三倍の大きさになる。わずか数分の間にだ。わはははははは、はははははははははっは」

「ワハハハハハハ」の部分、いらないんじゃないですかね・・・

ところで

現実に存在する悪党って本当にこういった「高笑い」をするものなのでしょうか? SFやアクション映画では特に顕著な気がします。
この事をよく知人に聞いたりするのですが、皆「分からない」と言います。当たり前ですけどね・・・
多分演出の一部で実際はそんな事ないと思ってますが。

関係ないけど『レオン』での悪役の描き方は良かったなぁ、と。

そんなマリクの愛人役を演じているのがジョセフ・コットンの本当の妻であるパトリシア・メディナ。
奥さん特別出演ですね。そういえば『刑事コロンボ』でもフォークの奥さんが犯人の愛人役で出ていた事がありました。目の前でイチャイチャされるのって平気なんでしょうか?

記者役のリチャード・ジャッケルもSF映画でも良く見かける顔。古いところでは『アウターリミッツ』などにも出演。

東宝っぽいメカデザインは流石に良いですね。アルファ号も黒鮫号もなかなか美しい。


海底なのにどこか宇宙空間を思わせるのは東宝特撮の特徴の一つですね。音楽が一緒という事もありますが。

そして海底都市「緯度ゼロ」

広大なスケール感は素晴らしかったです。セットだけでなく実際のロケーションを合成したのが良かったのでしょうか。多くの作品で描かれるユートピアはスケール感に乏しく、ホテルのセット程度にしか見えないのが欠点だったのですが、「緯度ゼロ」は見事でした。

最新テクノロジーや新兵器が沢山登場するのはこの映画の良い所だと思いますが、特撮の出来に関してはは「さすが東宝」と思わせてくれるところもあれば「他に方法無かったのかなぁ?」と感じる部分も多々あり、観賞中何度も複雑な気持ちにさせられました。


クライマックスの攻防戦はどちらも隙だらけ(特に悪党マリク)で双方ともマヌケな印象だったのが残念。

元愛人の脳を怪物に移植するマリク。
改造手術に夢中になりすぎてマッケンジー達の侵入を簡単に許してしまいます。

「呪ってやるうぅ、死ね、死ね、死ねえぇぇぇ」って、そんな事考えてる人間の脳を移植して大丈夫かなぁって思っていたら、案の定自分が襲われて、というベタな展開。

マッケンジー陣営は、空を飛べる装置があるのにいきなり硫酸の沼に足を突っ込んで大けがしたり・・・

改造されて空を飛ぶアルファ号は格好よかったのですが、遠くに逃げずにいつまでも同じところをぐるぐると旋回。黒鮫号のマリクはアルファ号をレーザーで撃ち落とそうと必死で部下の警告も無視して自ら仕掛けた罠にはまって自爆・・・


この辺りのシーンは、どうしてもドリフのコントに見えてしまいます。人数も五人だし・・・

エンディングはちょっとひねってあり

ウィキペディアによると「監督意図では緯度ゼロはパラレルワールド」だそうです。マッケンジーやマリクはともかく、元々一緒に行動していた田代博士のそっくりさんがいるのは意味不明なんですけど???

まぁ、色々書きましたが今でもこの作品大好きなのです。

海底物やロストワールド物は沢山見てきましたが、「ここに住みたい」って思わせてくれた唯一の作品ですから。

死の大カマキリ/The Deadly Mantis


前回からの巨大生物つながりで『The Deadly Mantis』(1957)

1950年代では定番の巨大生物映画。書籍などでは『死の大カマキリ』とという邦題で紹介される事が多い作品です。

ユニバーサル映画であり、制作は『大アマゾンの半魚人』(1954)、『宇宙水爆戦』(1954)のウィリアム・アランド。
監督は『地球へ2千万マイル』 (1957)、『シンバッド七回目の航海』(1958)、『月世界探険』 (1964)などのハリーハウゼン作品でお馴染みのネイザン・ジュラン!!

にもかかわらず、日本では劇場未公開。ビデオ・DVDとも未発売なのですね。

まぁ、面白くないし売れない、と判断されたのでしょうが・・・

この作品のストーリーをちょっと端折って書いてみますと

・レーダーに映る謎の飛行物体。その後基地や輸送機が襲われる事件が多発

・事件現場で軍が謎の物体を発見。科学者や古生物学者が分析を始める

・どうやら巨大な昆虫らしい、「これはカマキリに違いない」という結論に

・正体が判明すると同時に巨大カマキリが大暴れを開始

・あちこち襲撃しながらついに首都ワシントンへと飛来。軍隊との攻防戦が始まる

・最後は軍隊の攻撃を振り切ってトンネルの中に逃げ込んだところを、毒ガスで退治されて、THE END

というわけで

もー典型的な50年代の映画。平均中の平均。逆に言えばそれほど悪くもないのですが・・・

巨大生物といえば

大きく分けて「放射能の影響により巨大化したもの」と「元々生息していた生物が復活したもの」の二種類があります。

この作品は後者で、原因は火山の爆発。

こんなでっかいカマキリがかつて存在していた、という設定はともかく、北極で氷漬けになっていたというのがちょっと意味不明・・・

ハリーハウゼンの『水爆と深海の怪物』とかもそうだったんですけど、「長い眠りから覚めた」だけなのに「放射能で巨大化した」と間違った解説をしている書籍が多いのには驚かされます。「あんたたちプロでしょ?」っていつも思っちゃいますよ。
『ゴジラ』とかの設定が頭に刷り込まれていて、よく調べもしないで書いているのでしょうかね?

それはともかく・・・

この映画の巨大カマキリは雑誌のスチルなどにはよく載っていたのでモンスターファンには結構有名かもしれません。


巨大カマキリと聞いて私たち日本人が真っ先に思い出すのが『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』 (1967) に登場したカマキラスでしょう。

私はカマキラスのファン(笑)

昔から着ぐるみ怪獣が好きでは無かったという事もあるのですが、十数名のスタッフで操演したというカマキラスの動きを劇場で見た時は大いに感動したものです。


デフォルメされたデザインではなく、ほとんどカマキリがそのまま大きくなっただけという造形なのですが、これがかえって大きなインパクトを与える要因になっていたような気がします。

そんなカマキラスの大先輩にあたるのがこのDeadly Mantisで、こちらもほとんどそのままカマキリ。
かなりの迫力でどことなくニヒルな印象。なかなか格好いいんですよ、これが。


普通に評価したら掃いて捨てるほどあるモンスター映画の一つなのでしょうが、このモンスターの造形は特筆もの。一部本物のカマキリを使用しているものの、ほとんどシーンでリアルに作られたものが使用されています。
操演なのか機械仕掛けなのかわかりませんが、巨大なカマキリがゆっくりと迫ってくるカメラアングルや飛行シーンの重低音の羽音の迫力など、B級映画と舐めていたら予想以上の出来栄えに驚かされました。細部まで作りこまれたその造形は芸術的であります。

それ以上に驚いたのが、「どこから声出してんだ?」と思わせるカマキリらしからぬ鳴き声だったんですけどね。ほとんどウルトラ怪獣のようでした。

そして、この映画で大量に使用されるストックフィルム。


あまりにも作品に違和感なく溶け込んでいて、どこまでが本当のロケだか分からないほど。低予算映画という事を知らないで見たら超大作に見えてしまうかも? 数あるB級映画の中で最も多くストックショットが使用された作品かもしれません。空母の映像とか凄すぎ・・・

ただ

この巨大カマキリ、滑空シーンがほとんどで、最後は地下トンネルに逃げ込んだところをあっさりと毒ガスで殺られてしまいました。巨大生物映画ではお馴染みの「街を破壊するシーン」がほとんど無いのがモンスター映画としては致命的のような気がします。

でも、どこか一つでも自分の中で名シーンと感じられる部分があればそれで良いのです。

ネイザン・ジュラン監督の作品って、この作品も『ジャックと悪魔の国』(1962)もそうなのですが、ハリーハウゼン作品以外はなんとも微妙な出来栄えですね・・・

ハリーハウゼンファンの私にしてみれば、漠然と大御所のようなイメージがあったのですが、普通に考えたらB級専門の監督さんといったところでしょうか。

ハリーハウゼン作品ってやっぱり監督の力量よりもハリーハウゼン自身の力によるところが大きかったのだなぁ、と改めて感じる次第です。

巨大生物の島(1976)


『巨大生物の島/巨大ネズミの襲撃』(1976)

えー、これはバート・I・ゴードン監督の動物パニック映画。

しかし、2週ぶりの更新でこの作品とは・・・

この島の生物は化け物だ! 農場から湧き出る物質を食べて巨大化したハチやニワトリやネズミの大群が人間を食い殺そうと襲ってくる! SFホラーの名職人監督バート・I・ゴードンが1976年に放ったヒット作がこれだ。

とビデオの裏側に書いてあるのですが・・・

舞台はとある離島。主役(襲われる人たち)は休暇でやってきたフットボール選手のモーガンとその一行。
地面から湧き出た「謎の白い液体」を飲んだ動物が巨大化し観光旅行にやってきた人々を襲う、というシンプルなお話。

この白い液体が原題でもある「神様の食物」(THE FOOD OF THE GODS)というわけです。

昔テレビで放送されましたね、これ。懐かしいです。何度も放送された『巨大蟻の帝国』と違って一度しか見た記憶がありませんが、映画の冒頭からこれでもかとばかりに登場する巨大生物は迫力満点であります。

トカゲに背びれをつけた恐竜などに感じた脱力感はあまりなく、この作品はかなりのインパクトでした。


蜂、鶏、芋虫、ネズミ。芋虫がやけにリアルなんですけど・・・

ところで

バート・I・ゴードン監督を崇拝している人っているのですかね?

ひたすら接写と合成のみのシンプルな特撮。

他の映画監督がこの人の事をどう思っているのか聞いてみたいものです・・・

まぁ、サービス精神が旺盛に感じられるのはこの監督さんの良い所かもしれません。ある種の熱意というか、作品に対する情熱のようなものを感じてしまうのですが・・・これって勘違い?

蜂、鶏、芋虫はあくまでも巨大ネズミが現れるまでの伏線に過ぎず、映画の後半は主人公たちと巨大ネズミとの生き残りをかけた戦いが繰り広げられます。


(((( ;゚д゚)))アワワワワ

鉄砲で撃たれるネズミ

爆破されるネズミ

感電するネズミ

溺死するネズミ

現在だったら造作なくCGで描ける描写も全て実写。

あの、完全に裏返って水に浮いてるのがいるんですけど・・・

ネズミたちに演技指導できるハズもないし、撮影の現場ってどんな空気だったのでしょうか。

撃たれるシーンはペイント弾っぽいですね? 実弾でないとしても衝撃で吹っ飛んでいるし、痛みで逃げ回るネズミが痛々しい。

まぁ、野生のネズミって今でも駆除される運命とはいえ、今見るとさすがに可哀そうでなりません。自分の子供時代を思い出してみるとやっぱり残酷だったんだなぁ、と感じます。自分自身結構酷い事した記憶もあるし(汗)

今となっては残酷描写ばかりが気になってしまうのですが、作品の出来自体はそれほど悪くないと思っています。

見慣れた生物なので陳腐に見えてしまうシーンもありますが、合成とカメラアングルが上手く決まった時などは尋常ではない迫力を醸し出していました。

ひたすら生物を巨大に見せる事に徹したMr.BIGの面目躍如、と言いたいところですが・・・


( ̄" ̄;)・・・

ここでも裏返って浮いてるのが・・・。関心ばかりもしてられないし、困った作品ですね、これ。

散見される御都合主義はさておき、ホラーっぽいロケションや作品のテンポはそれなりに良かったし、役者さんの演技も良かったです。『スタークラッシュ』 (1978)ではなんだか滑稽な印象だったマージョー・ゴートナーもこの作品では真に迫った演技を見せてくれてます。

実寸大のネズミ思いのほか良く出来てたし、ラストもなかなかのインパクト。

容器から流れ出した「神様の食物」を牛が口にし、子供たちが給食で牛乳を飲むというシーンで映画は終わり。


子供のアップの静止画にエンドロールがかぶさる静かなエンディング。これから起こるであろう悲劇を想起させるラストにはゾッとさせられました。

色々な意味での衝撃作。残酷描写はともかく、パニック映画としては及第点以上の評価でも良いかと。

実はこの作品がMr.BIGの代表作なのではないか、とも感じているほど・・・

今となっては(昔から?)「動物虐待映画」と言っても良いのでしょうが、当時の大人たちはいったいどんな思いでこの映画を見ていたのでしょうか?

相当叩かれたという話も聞いた事が無いし(私が知らないだけ?)やっぱりネズミだから同情されなかったのか・・・?

原潜vs.UFO/海底大作戦


『原潜vs.UFO/海底大作戦』(1959)

舞台は近未来。旅行や物流の要地となった北極海で、原因不明の沈没事故が多発し航路が閉鎖される。アメリカ海軍は原因を究明するため、原子力潜水艦タイガーシャークを派遣。調査を続けたタイガーシャークは、やがて海底に潜んでいた円盤と遭遇するが・・・

というお話なのですが

原案のアーヴィング・ブロックとジャック・ラビンは、私が大好きな作品『クロノス』 (1957)のコンビ。アーヴィング・ブロックは『禁断の惑星』 (1956)の原案も手がけているので、この作品にも期待せずにはいられません。

『クロノス』の時、その印象を「ゴジラ+ウルトラセブン」と書いたのですが、この作品も大方同じような印象。

UFOと宇宙人

地球侵略

ミニチュアを駆使した特撮

などなど

タイガーシャークという名前もそうなんですけど、何の根拠があるのか「エイリアンの仕業に違いない」と、いきなりに真相にたどり着いてしまったり、敵の宇宙船に「サイクロプス」という名前をつけてしまうあたりも日本のテレビSFっぽくてなんだか微笑ましいです。

ストーリーははいたってシンプル。上に書いたあらすじ+UFOとタイガーシャークの一騎打ちでほとんど全部。単純明快とはこの事ですね。タイガーシャークのクルーたちの人間関係を描いたドラマ部分などを省略したら、それこそテレビの30分枠に収まってしまうのでは? と感じるほどでした。

乗組員同士の確執やラブコメっぽいノリのドラマ部分は私的にはちょっと鬱陶しかったです。SF映画でごく普通の日常を見られるのって、どうしても好きになれません・・・。最初からドラマとして描きたかったのか、尺を引き延ばすための時間稼ぎか? まぁ、どうでもいいです。


この作品の邦題でちょっと思い出したのですが

日本では、UFO=宇宙人の乗り物という概念が定着してますが、外国映画を見ているとUFOというのはあくまでも未確認飛行物体の事を指しているのが分かりますね。エイリアンなど全く関係の無い『未知への飛行』(1964)などでもUFOという言葉が飛び交ってましたから。この映画でも「フライングソーサー」と言ってます。

パイロットが「UFOを見た」と言っているインタビューを、いかにも「宇宙人実在の証拠」のように扱う日本のテレビ番組ときたら・・・

話が脱線しましたが

宇宙人といえばこの作品に出てくるエイリアンは見どころの一つ


タコのような胴体の上に巨大な一つ目。巨大な球体の中から超能力で円盤全体と一体化して戦う姿は結構斬新でした。文字通りこの映画の目玉。
雑誌のスチルとか予告編集といった類のビデオには良く登場していたので結構有名かも?

うーん、この宇宙人もなんとなくウルトラっぽい気もしますけど・・・。「何とか星人」って名前が似合いそうです。

さらには

魚雷などの武器が効果なしと見るや、潜水艦でUFOに体当たり。もう、映画とは思えないテキトーぶり

で、タイガーシャークの先端が見事に円盤内部へと貫通しているという・・・

普通に見たら単なる低予算のドタバタSFでしかないのでしょうが、私はこの作品嫌いじゃありません。

惑星間飛行が可能な円盤に体当たりして勝てるハズもないのですが、この短絡的思考と御都合主義がやっぱりウルトラっぽくて愛おしさすら感じてしまいます。


全体的な印象は、良くも悪くもいかにも50年代だなぁ、といったところ。

冒頭のナレーション

新聞の大見出しと定番のペンタゴンの空撮

SFっぽくもありホラーっぽくもあるスコア

低予算の定番、たくさんのストックフィルム(この映画やけに多いです)

小型潜水艇やUFO内部の巨大な球体、エイリアンの造形など、低い予算内でしっかりと作ろうとしているのが感じられるので、レベルの低い特撮も不快なものではありませんでした。

良く言えば、シンプルながらも冒険映画のツボを抑えた作品という事になるのでしょうか。案外面白かったです。


この作品のストックフィルムの格好よさは抜群。タイガーシャークと形が全く違いますけど・・・

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