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サイクロプスのフィギュアたち

今週は休日出勤に残業・・・週末のブログはやめようと思っていたら、たまたまネットでサイクロプスのフィギュアを見つけたのでちょっとだけ書いてみようかと。

2009年に発売されるというフィギアがこれ!! メーカー希望小売価格134,400円で、55センチもあるそうです。


(((( ;゚Д゚)))アワワワワ

似てねぇ・・・というか、何かが違う。最初に見た瞬間の違和感は凄いものがありました。このつぶらな瞳はいったい・・・

でも似てなくて良かった。気に入ったら買ってしまったかもしれない。この造形だったら2万円でもいらない。1万円だったらちょっと考えるかも、といった程度ですね、私にとっては。サイクロプスは人気があるので数多くのフィギュアが作られていますが、これだったらチェスピースコレクションの方がまだマシじゃないかなぁ。

下の写真は定番、33センチ位のエクスプラス製のフィギュアです。この造形は見事で、あまり違和感はありません。


次がDVDの付録のフィギュア。これも結構お気に入り。やっぱり何か違うもののこっちの方がよほどサイクロプスらしいと思うのですけど。


しかし、この13万円の特大フィギアはシリーズの第1弾だそうです。という事はこれから続々発売の予定ありという事ですね。
ヤバイなぁ、タロスとかカーリーが登場して気に入ってしまったら、かなりの散財になってしまう・・・

決死圏SOS宇宙船


ハードSFの傑作『決死圏SOS宇宙船』、原題は DOPPELGANGER(ドッペルゲンガー)

製作は『サンダーバード』、『キャプテン・スカーレット』、『謎の円盤UFO』、『スペース1999』などのジェリー・アンダーソン。
『インベーダー』のロイ・シネス、ハリーハウゼンの『SF巨大生物の島』でネモ船長を演じていたハーバート・ロム、そして『謎の円盤UFO』のストレーカー司令官役のエド・ビショップなど、SFファンの琴線に触れる事間違いなしの俳優さんたちが出演しています。

映画は太陽の反対側に未知の惑星が発見されるところから始まります。

調査に向かった二人の飛行士は事故によりその惑星に不時着、意識を失ってしまう。二人が意識を取り戻すとそこは元の地球で、何故地球に帰還したのかを上司に問い詰められる。原因が分からないまま元の生活に戻るが、ここは自分が住んでいた地球とはどこかが違う・・・

まぁ、こんな内容のお話なのですが、この作品は素晴らしいですよー、「太陽を挟んで地球のちょうど反対側となる位置に地球そっくりの惑星がある」というアイデアそのものはSFでは古典的なものですが今見ても新鮮です。

地球に帰還したものの、今までと何かが違うと感じていた飛行士が、鏡を見て真実に気が付くシーンは印象的でした。この映画も昔よくテレビで放送されていたので、見た事がある人も多いでしょう。


太陽を中心に地球と全く正反対の位置にあるので、決して地球からは見る事ができない、という考え方は「反地球」と呼ばれるもので『ガメラ対大悪獣ギロン』もこの設定の映画でした。ウルトラセブンの『第4惑星の悪夢』という話も同じだったように記憶しています。海外では『惑星テラ』(1973)というのがありました。

この映画は『謎の円盤UFO』に非常に良く似ています。この作品をステップに翌年のテレビシリーズ『謎の円盤UFO』が作られたのでしょう。セットやミニチュア、自動車ばかりでなく、役者さんたちも『謎の円盤UFO』に引き継がれています。そしてシリアスなストーリー展開も・・・『謎の円盤UFO』のパイロット版といった趣です。


サンダーバードで有名なバリー・グレイの音楽は素晴らしく、細部まで作りこまれたセット、ミニチュアを多用した特撮、リアルなロケット打ち上げシーンなどのビジュアル面は秀逸。映画全編にわたって特撮満載の画面は見ていて飽きる事がありません。

最初にハードSFの傑作と書きましたが、スパイ物の要素もあるミステリアスなストーリー展開は他のSF作品とは一線を画しています。惑星へ到着するまでなんと約1時間、映画の半分以上の時間を費やしています。そして衝撃のラストシーン。しかし、そんな展開でも見所がいっぱいあるのがこの映画の素晴らしいところ。DVD化を切に希望。


ミナトンのフィギュア


というわけで、前回のブログで紹介したミナトンのフィギュアです。

写真はお馴染みエクスプラス製で、30センチ以上もあるド迫力の物。

下の写真は全体像です。


ポーズも結構気にっています。ここまでリアルに再現できたフィギュアはないかもしれません。

下は、チェスピース・コレクションのフフィギュアです。


10センチ程度の大きさです。写真で見ると顔が怖いですが小さいので結構かわいいものです。

ホームページにも書いているのですが、比較的、後期のハリーハウゼンのモンスターはグロテスクなものが多くなってきたように感じます。昔のタロスやサイクロプス、カーリーのように部屋に飾っておきたくなるようなキャラが少ないような気がします。

メドゥーサやトロッグ、カリボス、ケンタウロスなどの大きなフィギュアにはどうしても食指が動きません。ちょっと部屋に飾りたくないですねぇ・・・そんな中で私にとってはミナトンは別格でした。

先日紹介したカーリーのフィギュアと並んで部屋のパソコンの上に堂々と飾られています。

ミナトン シンドバッド虎の目大冒険


モンスター図鑑第八弾、というわけでミナトンの登場です・・・怖い。

映画のほとんどのシーンでストップモーションで動かされていたミナトンですが、同時に着ぐるみによる撮影も行われていました。この着ぐるみに入っていたのが、ピーター・メイヒューという大柄な人。スターウォーズのチューバッカの役者さんです。

牛頭人身の怪物であるミナトンの元になったのは、ギリシャ神話のミノタウロス。ミノタウロスはかなり有名な怪物ですが、良く知らない人のためにちょっとだけ紹介します。

クレタ島のミノス王の妻パシパエと、ポセイドンから送られた雄牛の間にできた子供。本当の名前ははアステリオス(雷光)と言うのですが、「ミノス王の牛」という意味のミノタウロスが通称となっています。

どうして牛とパシパエの間に子供ができたのか・・・これは長くなるので省略。

成長し乱暴になったミノタウロスが手に負えなくなったミノス王は、ダイダロスに命じて作らせた迷宮にミノタウロスを閉じ込めてしまいます。アテナイから毎年(3年ごと、9年ごととも言われる)七人の少年少女を貢(ミノタウロスの食料)として送っていたのですが、テセウスがその中の一人となり、ミノス王の娘アリアドネの助けを得てミノタウロスを退治することに成功します。

この話は「アリアドネの糸」として有名ですね。魔法の糸玉でミノタウロスの部屋まで行き、帰りはその糸を辿って戻ってくるというアレです。誰でも一度は聞いた事があるのではないでしょうか?


ミナトンに話を戻します。

映画でのミナトン誕生シーンは、ゼノビアが機械の心臓を入れる場面だけですが、ハリーハウゼンはミナトンが製造される過程をもっと緻密に描きたいと考えていました。『フランケンシュタイン』の創造シーンと『ダンテの地獄篇』をイメージしていたそうです。

地下の地獄のような場所で、ゼノビアが操るシャドーマンと呼ばれる人たち(ゾンビのような物)がミナトンを創造するシーンが絵コンテに残されていますが、予算と時間の都合でこのシーンは作られませんでした。

ミナトンは悪の手先として、映画の中ではもっと重要な役割を演じるはずだったキャラクターでした。映画のクライマックスでは、サーベルタイガー(剣歯虎)とトロッグ(一角の原始人)が戦いましたが、最初の予定ではミナトンがトロッグと戦う予定だったのです。

ストーリーを煮詰めていく中で、サーベルタイガーとトロッグを戦わせるのがベストだという事になり、ハリーハウゼン自身もそう考え、結局ミナトンは映画の終盤に自滅に近い形で姿を消す事になってしまいます。

登場シーンが大幅にカットされ、クライマックスにも出番なし。寡黙なミナトンは映画全編を通してほとんど船を漕いでいるだけでした。しかし、その傑出した個性はハリーハウゼン作品の中でも最も印象に残るモンスターの一つと言ってもいいでしょう。


来るべき世界


アレクサンダー・コルダの『来るべき世界』は1936年に製作されました。原作者のH・G・ウェルズ自ら脚本を手がけています。映画は1940年から始まって、エンディングが2036年。約100年間にわたって人類の未来を描くという壮大な物語。

そいえば、手塚治虫さんの漫画に『来るべき世界』というタイトルの作品がありました。『メトロポリス』、『ロストワールド』など古典SFと同じタイトルの作品がいくつかありますね。決して盗作という事ではなく、内容も全く違います。ちなみに手塚治虫さんは、『来るべき世界』を映画館で見たが、あまり面白くなかったと言っています。特に前半はつまらなくて、何回もアクビをしてしまったと自分の作品のあとがきに書いておりました。

1940年に始まった世界大戦が約20年間続き、1960年代の伝染病の脅威を乗り切った人類が、2036年には理想的な未来都市を地下に建設するという物語。

簡単に言ってしまえば、こんなストーリーです。

古典的名作には違いないのでしょうが、ちょっとマニア向けというか・・・作品のテーマがSFという範疇に収まらないほど深いものであるという事実が、映画を退屈なものにしてしまっているという側面は確かにあります。個人的には近未来映画の最高傑作の一つだと思っています。SFファンに限定すれば、この作品を批判する人などいるはずがない、と信じております。

見どころは、映画終盤の近未来の描写でしょうか。セットは確かに安っぽい感じがしますが、そのデザインは秀逸。
「何を作っているのでしょう?」というクイズ番組のようなシーンが延々と続くのですが、これは未来都市を建設している場面。そして、地下に建設された未来都市『エヴリタウン』が画面に映しだされると・・・

ガラス張りの真っ白な超高層ビル、ビルを縫って移動する流線型の乗り物、チューブで移動するエレベーター、動く歩道にエア・カー、ジャイロプレーン、そして人類を月へと送り込むための『宇宙砲』。これって子供の頃に絵本で見たような典型的な未来都市です。それが実写で見られるのだからSFファンにとっては感涙ものでしょう。


ベタベタの未来都市は、レトロな雰囲気ながら今見ても新鮮。後のSF映画のお手本のようなデザインです。登場人物の背景や、窓の外に広がる風景など随所に素晴らしいデザインが見られるので、細部に注目して見るのもこの作品の楽しみ方の一つだと思います。

最近はレトロコレクションとかで、780円でDVDが入手可能。これは絶対買いです。

ストップモーションが本物に見える?


先日ある友人と話をしている時にたまたま出た話。

「SFXって何の略? SFはサイエンス・フィクションなんだけど、Xって何?」とか言ってたのですが、それって全然違う・・・

日本語では特撮の事なのですが、英語で特殊効果を意味する言葉がスペシャル・エフェクツ。それで、その「イフェクツ」の部分が発音すると「エフェックス」に聞こえるという事からFXとして、Sはそのまま。

というわけで、「スペシャル・イフェクツ」が「スペシャル・エフェックス」になって、そのイニシャルがSFXというわけです。

あー、これって意外と知らない人多いのかなぁ? ちょっと信じられない話だったので・・・

信じられない話繋がりでもう一つ。

昔のストップモーションのモンスターが本物に見えたという話。

例えば、上の写真の『シンドバッド虎の目大冒険』(1977)のヒヒ。これを飼いならされた本物のヒヒだと思っていた人がいたとか。

『SF巨大生物の島』(1961)に出てきた巨大な蜂を本物を撮影して合成した物だと思っていたとか。

ジョー・ヤングを「どうやって撮影したの?」って子供に聞かれた親が、「ゴリラを調教して演技させたのよ」って説明したとか。子供は信じたのかなぁ?

ハリーハウゼンのストップモーションを「本物だと思っていた」という、いわゆる賛辞の声が良く聞かれるのですが、どーにも信じ難い。しかもそれを後に特撮界の巨匠になるような人たちまでもが言ってたりするわけです。

私の場合、初めてハリーハウゼン作品やその他のストップモーションを見たのは小学生の頃だったのですが、本物だと思った事は一度もありませんけど・・・アニメーションだってすぐに気がつきませんか?

子供の頃、音声に合わせて自分でレバーをクルクルと回転させる玩具の映写機というのがありました。ゴジラとか、怪獣物を良く見たのですが、そういう玩具でアニメーションやフィルムの仕組みを理解していたからでしょうか?

いや、やっぱり「本物だと思っていた」というのはお世辞だと思うんですけど、本当に「本物に見えた」人いますか?

破壊神カーリーのフィギュア


久しぶりにカレンダー通りの連休、というわけで暇。コレクションの一部をアップしてみましょう。

前回のブログで書いたカーリーのフィギュアです。

上の写真はエクスプラス製で、高さは約33センチというかなりのド迫力。

別の角度


今にも動き出しそうなほど良く出来ています。

やっぱり、人形は顔が命。本物と比べても遜色ないほどの出来栄えで一番のお気に入り。

他にも、チェスピース・コレクションや食玩のシークレット・カーリーなどがありますが、顔が今ひとつです。カーリーはちょっと造形が難しいのかもしれません。

そんな中でも案外気に入っているのが、DVDリミテッド・ボックスの付録のフィギュア。


全長約17センチほどで、ジェントル・ジャイアント製だったような気が・・・メーカーは忘れました。ちょっと頭でっかちですが、まあまあの造形。

ハリーハウゼンの造形ですが、元々はインドの女神。宗教色が強く、部屋に飾ってあるフィギュアの中でも異彩を放つカーリー達です。

カーリー シンドバッド黄金の航海


今回はモンスター図鑑第七弾、というわけで『シンドバッド黄金の航海』(1973)に登場した戦いの女神カーリー。

映画では、アラビアン・ナイトに登場しますが、カーリーとはインドのヒンドゥー教の破壊神です。ヒンドゥー教の3最高神の一人であるシヴァ(破壊を司る神)の妻で、血と酒と殺戮を好む戦いの女神とされています。

体中が黒色(または青)で髪を振り乱し、口からは長い舌を垂らし、髑髏(生首)をつないだ首飾りをつけています。そして腕は4本、というのがその本来の姿で、よく宗教画で目にします。
右手には剣、三叉戟を持ち、左手には生首、その下の左手は生首から流れ落ちる血を受け止める骸骨を持っています。

下の写真は、数多くある宗教画の一つで、血に酔いしれたカーリーが、勝利のダンスを踊る場面が描かれています。


あまりに激しいその踊りが、大地を揺し世界が壊れそうになってしまいます。旦那のシヴァが、それを止めようとするのですが、陶酔しきった彼女は踊りをやめません。やむを得ずシヴァは彼女の足下に横になり、自分の体でその衝撃を受け止めたという・・・

やがて事態を把握した彼女は踊りを止め、すまなそうに舌をぺろりと出すのです。

これが、この宗教画で描かれているシーンなのですが、「あー、やっちゃった…」みたいに照れて舌をぺろっとだすなんて、なんだか可愛いらしい。

本来はかなり醜悪な姿ですが、ハリーハウゼン版のカーリーは洗練されたデザインで、戦闘マシーンのようで格好いい! しかも手は6本、これは偶然でしょうか? このカーリーは『スター・ウォーズ/シスの復讐』に登場した、ライトセーバーを4本持って戦うグリーバス将軍に影響を与えたと思われます。

チャンバラシーンは歴史に残る名シーンだと思いますが、最後はちょっとあっけない・・・後ろから押されて下に落っこちてパリーンと割れておしまい。

ハリーハウゼンのキャラクターって、やたらと高い所から落とされて最後を遂げるのが多いのですけど(骸骨、イーマ、サイクロプスもそうでした)『キングコング』がトラウマにでもなっているのでしょうか?

映画でのカーリーについては、『シンドバッド黄金の航海』のページにも書いておりますので、併せてご覧下さい。

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