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タロス アルゴ探検隊の大冒険


モンスター図鑑第五弾は、ハリーハウゼン作品でも人気ナンバーワンのタロス。

クレタ島の方言で「太陽」を意味するタロスはギリシア神話のアルゴー船の冒険物語に登場する青銅人間。ヘパイストス(火と鍛冶の神)、あるいはダイダロスが作ったとされていますが、最後の青銅族、または雄牛であるという説もあります。ゼウスがエウロペに与え、彼女がクレタ島へ連れて行ったとも言われています。タロスの仕事はミノス王が治めているクレタ島を守る事。島に近づく船を見つけたら、どこの船であろうとも大石を投げつけて破壊。侵入者があれば、身体から高熱を発し、抱きついて瞬時に焼き殺してしまったということです。

本来は、モンスターというよりもロボットに分類されるべき存在ですね。 昔風に言うとカラクリ人形とか自動人形ということになります。

タロスの体の中には一本の血脈があり、踵には青銅の釘が打ち込まれていて、アルゴー船がクレタ島に寄った際に、メディアがその踵の釘を抜いて全身の血液(ロボットならオイルか?)を流しだして殺した事になっています。また、アルゴー船の一員であったポイアスが踵を射て退治したという説もあります。

踵から血液が流れ出すシーンは映画でも再現されていましたが、あの血液は車輪にセロハンを付けて赤い照明を当てて作ったそうです。

青銅の巨人とも言われていますが、抱きついて殺したというのが事実とすれば、巨人であるというのは矛盾してしまいます。

ハリーハウゼン版のタロスは大巨人。モデルとなったのは世界の七不思議の一つでもあるロードス島の巨人像です。下の写真がそれ。


このロードス島の巨人像のモデルは太陽神ヘリオス。タロスを退治したとされるメディアは太陽神ヘリオスの娘・・・ハリーハウゼンがロードス島の巨人像をモデルにしたのでややこしくなってしまいました。当たり前の事ですが、太陽神ヘリオスとタロスは全くの別物です。

このタロスのアニメーションは、その動きのぎこちなさによって、いっそう恐怖感が増しているように思われますが、これはハリーハウゼンが意図的にぎこちなくしたのか、それとも計算外の事だったのでしょうか?

ハリーハウゼンの言葉によれば、

滑らかな動きになるように努力したにも関わらず酷評されたとか、わざとぎこちなくしたのに批判されてびっくりしたとか・・・インタビューによって言っている事が違うのではっきりした事は分かりません。

私には、わざとぎこちなくしたようにしか見えません。重量感を出そうとした結果があのタロスの動きであり、見る人によっては、それをぎこちない動きであると捉えているのではないでしょうか。

そういえば、世界の七不思議シリーズの食玩でロードス島の巨人像というのがあったのですが、それってハリーハウゼン版のタロスにそっくりでした。頭部の鎧のような物はハリーハウゼン版がオリジナルのはずなので、この食玩が真似したのではないでしょうか?

月世界征服


1950年にジョージ・パルによって製作された『月世界征服』

1950年代といえばSF映画ブーム。冷戦による核の恐怖により様々なモンスターがスクリーンに登場したり、異星人が地球を訪問したりしましたが、実際にSFブームをおこすきっかけになった映画はそういった万人受けする娯楽作品ではなく、可能な限り科学的に正確に作られた『月世界征服』だったのです。

というわけで、今回は初めて本格的な宇宙旅行を扱った記念碑的映画である『月世界征服』を取り上げてみます。

人間が初めて月に着陸してから戻るまでの単純なお話ですが、4人の宇宙飛行士は全て男。しっかりとした科学的考証をおこなっていて、月面の描写などはかなりリアルな仕上がり。アカデミー特殊効果賞を受賞しています。原作はロバート・A・ハインラインの『宇宙船ガリレオ号』で、ハインライン自身も脚本に参加。

画面の奥に向かって傾いた文字が下から上へと流れていくオープニングのキャストクレジットは『スターウォーズ』とほぼ同じ。

ウッドペッカーがアニメーション映画でロケットの原理を説明するシーンは、『ジュラシック・パーク』そっくり。

さまざまな特殊効果が使われたその映像は、現在の目で見ても違和感ありませんが、ストーリーは今見てみるとちょっと退屈かも・・・。本当にこれがSF映画ブームを巻き起こしたのか、と疑問に思ってしまいます。

実際、失敗に終わるのではないかという懸念もあったらしいのですが、映画が公開されてみるとこれが大成功。この映画の成功により勢いを得たジョージ・パルは『地球最後の日』(1951)、『宇宙戦争』(1953)、『タイム・マシン』(1959)といった名作を生み出していくことになります。

まぁ、この時代にこのようなリアルなドキュメンタリータッチの映画が作られたのは奇跡的ではあります。実際の月面着陸よりも20年近く前の作品なのですから。

この映画の特殊効果で個人的に最も印象に残っているのは、ロケットが発射される時に宇宙飛行士たちが、加速の影響を受けて苦しむシーンです。

シートに押し付けられて苦しむ宇宙飛行士の顔がゆがむシーンには思わず笑ってしまいました。普通そんなシーンまでリアルに再現しないでしょう。


この場面では、宇宙飛行士たちの顔に薄い膜を被せて接着剤で貼り付け、そのシーンになると後ろから引っ張って、飛行士の顔をひん曲げてしまうというシンプルな特撮が使われました。清水アキラがテープで鼻を持ち上げるのと変わらないというわけだ。

特撮映画ではお約束の美人宇宙飛行士が登場しない理由は、もしかしたらこのシーンのせいかも?

宇宙水爆戦

削除されました→新記事 宇宙水爆戦

グリフィン シンドバッド黄金の航海

またまたモンスターネタ。今回はシンドバッド黄金の航海のグリフィン。

ホームページでは『王家』の象徴としてももてはやされた伝説上の生物、とだけ紹介したグリフィンですが、これもギリシャ神話に登場するモンスターです。

アポロンに仕える聖獣とされ、鷲の翼とライオンの体を持ち、黄金の宝を守る怪物とされています。


ギリシャの遥か北方に棲むとされた怪鳥。生まれながらに黄金の埋まっているところを知っており、山から黄金を取ってきてはその黄金で巣を作り、夜も寝ずに黄金の宝を守っているとされます。

ライオンと鷲というイメージは、芸術家の想像力を刺激したようで、過去にはグリフィンをモチーフにした作品も数多く描かれています。

『シンドバッド黄金の航海』に登場したグリフィンですが、ケンタウロスとの戦いの間、その大きな羽が常に羽ばたいていなければならなかったので、アニメーションはかなり複雑なものだったそうです。

羽ばたいてはいるものの、地面をべたべたと歩くだけでちょっともたついた印象でした。現在のCGならば颯爽と空を飛ぶ姿を見る事ができるのでしょうが、当時ではあれが精一杯だったのでしょう。

ハリーハウゼンのモンスターの中では特筆すべきモンスターではないのかもしれませんが、個人的には風格を感じるので、かなり気に入ってるキャラクターです。

下の写真はエクスプラス製のグリフィンのフィギアです。同じデザインでソフビの物も売っていましたが、これはレジン製で、30センチ位あってかなり重いもの。ホームページで、フィギアのコレクションのページとか作りたかったのですが、不要と思ってやめました。


グリフィンの話のついでに、一つだけ写真を載せてみましたが、エクスプラス製ってやっぱり出来がいいです。

ロボット・モンスター


暇なので本日は初の一日で二度目のブログ更新。

先週のブログで取り上げた『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』の中で『ロボット・モンスター』の潜水服の怪物というのが出てきたところで思いつきました。

今回は映画『ロボット・モンスター』(1953)について。

誰かが持っていたゴリラの着ぐるみを借りてきて、そいつに潜水帽を被せたというチープなモンスターはあまりにも有名・・・かな?

この作品のトホホぶりを書くとキリがないという知る人ぞ知る怪作ですね。エドワード・D・ウッド・Jrの『プラン9・フロム・アウタースペース』と双璧をなす最低SF映画でしょう。

このモンスターの目的は地球侵略。物語が始まった時点で、すでに残された人類は8人!ある一家を残して、すでに人類は滅亡寸前という設定なのですが、とにかくその緊張感のなさには呆然としてしまいます。

潜水帽モンスターが残された一家の若いお姉さんに一目惚れしてしまい、「私には殺せない・・・」

そのお姉さんは、すぐ近くに迫るモンスターの目を盗んで、自分の父親の助手とエッチしてたりとか・・・

ちなみに、冒頭とエンディングに登場するストップモーションの恐竜たちは『紀元前百万年』(1940)という映画からの流用らしいのですが、ハリーハウゼンの『恐竜100万年』(1966)が『紀元前百万年』のリメイクであるという事で、そのタイトルだけは知っていました。


ほんの一部だけでも『紀元前百万年』が見れただけで私は満足です。

あと、この映画の音楽を担当しているのが、エルマー・バーンスタイン。

この人は有名ですよね?

私は『荒野の七人 』(1960)でこの人の名前は知っていました。ちょっと検索してみれば、いかに凄い人かわかります。『ロボット・モンスター』は巨匠の初期のお仕事だったというわけです。

この映画って俳優さんのギャラを除けば、十万円位で作れるんじゃないの?

そんな事を考えながら見ているうちに、唐突にエンディングを迎えて、さらに唖然。

ネタバレになりますが、

夢オチというやつなんです・・・本当に最低ですね、ありえない。全部夢でしたって、映画としてやってはいけない事でしょう? はっきり言って視聴者を馬鹿にしてます。

あまりに酷い出来だと、逆にそれが売りになってしまうという典型的な作品。トホホな映画が大好きな私でも、これはちょっときつかった。

とにかく全編ツッコミどころ満載なので、気の合う仲間と画面にツッコミながら鑑賞するのが正解かもしれません。

昭和レトロ チバ・コーラ

最近こんなニュースがありました。

コカ・コーラ瓶の立体商標登録、知財高裁が認める。

日本コカ・コーラは、コカ・コーラの瓶の形状が立体として商標登録できるかを争っていた訴訟において、知的財産高裁が5月29日に同社の主張を認め、特許庁の審決を取り消したと発表した。文字や図形が付いていない容器の立体商標登録が認められるのは、日本で初めて。

そこで思い出したのが、我が家に存在する一つの空き瓶。

その名も「チバ・コーラ」

私は飲んだ事ありませんが、瓶だけ残っています、これがその写真。かなり古い物のようです。


瓶入りコーラと言えば、甘口辛口があったという都市伝説のようなものがありました。

ビンの底の辺りに小さなくぼみがあって、丸いくぼみのと四角いくぼみの2種類が存在していました。それで、「丸いのは甘口で、四角いのは辛口だ」なんて話になったのですが、実際は生産ラインで使用する機械の違いによるものであり、中身は全く一緒だったという事です。まぁ、当たり前の話ですが。

この「チバ・コーラ」、私が住む県内の飲料会社が販売していたものですが、現在は倒産して存在しません。少しは価値があるのでしょうか・・・?

ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション


今回取り上げるのは、ジョー・ダンテ監督作品の『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』(2003)

私のホームページには、映画の中のロビー・ザ・ロボットというページがあるのですが、そこで取り上げていなかった作品がこれです。

取り上げなかったのは、最近この映画を見るまで、ロビーが登場しているという事を知らなかったから・・・

この映画では、構長い時間画面に登場しています。

他にも、『宇宙水爆戦』のメタルーナ・ミュータント、『ロボット・モンスター』の潜水服の怪物、『人類SOS』の食肉植物、『惑星Xから来た男』のエイリアンなどが登場し、レトロSFファンには感涙ものの作品となっております。

昔の着ぐるみモンスターがCGで表情を変えるのはなかなか新鮮でした。


というわけで、映画の中のロビー・ザ・ロボットのページにこの作品を追加しました。もうちょっとだけ詳しく書いてありますので、あわせてご覧くださいませ。

サイクロプス シンドバッド7回目の航海


ハリーハウゼン作品のモンスターネタ第三弾としてサイクロプスを。

ホームページでは、ギリシャ神話のティタン族の一つ目巨人キュクロプスが元ネタだろうという事を書いていますが、ギリシャ神話には他にもサイクロプスに影響を与えたのでは、と思えるのが二人おります。

一人は牧人と家畜の神であるパーン。上半身が毛深い人間で、髯があり、額には両角、そして下半身は山羊で足には蹄があるとされています。想像してみると、かなりサイクロプスに近いものがありますね。パーンはジョージ・パルの『ラオ博士の7つの顔』に快楽の神として登場していました。そういえば『ナルニア国物語』にもフォーンと名乗るそれっぽいのが出ていました。

二人目は山野の精サテュロス。快楽を好み、野獣的に行動し、山羊の蹄と角を有する姿とされています。パーンやシーレーノスと同一視される事もあるようですが、同じ神ではないようです。

これがサテュロス、下半身はもろサイクロプス。

アラビアン・ナイトでありながら明らかにギリシャ神話が元ネタのサイクロプスですが、映画では三体のモデルが作られました。最初に登場する角が一本のものと、崖から落ちるシーンで使われた小さいモデル。そして、最後にドラゴンと戦う角が二本あるもの。

一番上の写真が三体目のサイクロプスで、『地球へ2千万マイル』のイーマの骨格が流用されたやつです。

ハリーハウゼンは、サイクロプスを群れで登場させたかったらしいのですが、当然の事ながら、時間とコストの都合により実現はしませんでした。他の作品では着ぐるみで群れを撮影したものもありましたが、サイクロプスは着ぐるみが使用されなくて本当によかった。

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