新着アーカイブ
インビジブル・インベーダーズ/Invisible Invaders
(2014/1/26 21:38)
恐竜時代
(2014/1/4 21:07)
近未来予想2010
(2014/1/1 22:24)
キャプテン・シンドバッド
(2013/12/15 22:37)
原始獣レプティリカス
(2013/11/25 23:17)
The Puppetoon Movie/パペトゥーン・ムービー
(2013/11/18 00:27)
猿の惑星
(2013/5/6 15:41)
『ヒューマノイドの創造物』Creation of the Humanoids
(2013/2/19 21:53)
ウルトラマンのことなど
(2013/2/3 21:43)
SF映画のテイストのこと
(2013/1/27 23:46)

新着コメント
黒い蠍
by パラディオン (09/05)
黒い蠍
by パラディオン (09/05)
黒い蠍
by na (09/03)
黒い蠍
by パラディオン (09/01)
黒い蠍
by na (09/01)
黒い蠍
by na (09/01)
タロス アルゴ探検隊の大冒険
by パラディオン (08/24)
タロス アルゴ探検隊の大冒険
by na (08/23)
ストップモーションが本物に見える?
by パラディオン (08/11)
ストップモーションが本物に見える?
by na (08/11)

新着トラックバック

ブログ内検索

ブーボー タイタンの戦い


ハリーハウゼン作品のモンスターネタ第二弾は、『タイタンの戦い』(1981)に登場したブーボー。モンスターじゃないけど。

ご存知の通り『タイタンの戦い』はギリシャ神話が元ネタになっています。詳しくはホームページの『タイタンの戦い』のページを見て下さい。

神話では、知恵の女神アテナ(戦いの女神でもありました)の使者としてフクロウが登場しますが、名前は知りませんでした。手元にある本や神話辞典を見てもブーボーという名前は出てきません。アテナの使者というのは原作通りですが、機械化は映画のオリジナルでしょう。

ブーボー(Bubo)というのは、いわゆる学名というやつに使用されているので、映画では単純にそこから取ったのかもしれません。ワシミミズクという大型のフクロウは「Bubo bubo」、シロフクロウは「Bubo scandiacus」といった具合です。

ちなみに映画のはメンフクロウですね、ゼウスに「フクロウのブーボー」と呼ばれていました。下の写真が実際に登場したフクロウ。


映画用には三種類のモデルが作られています。

4センチ程度のロングショット用、飛ぶシーンに使われた10センチ程度の物、そして、一番大きいのが46センチ。ラジコンで操作する機能が付いていて、クローズアップ用に使われました。

よく言われるのが、1977年に公開された『スター・ウォーズ』のR2D2に似ているという事。ブーボーの方が先に作られていたので、R2D2のパクリでは無いという事ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

『スター・ウォーズ』の4年後の作品ですか、これ。ずいぶんレトロな感じがします。

仮に原型が『スター・ウォーズ』以前に考えられていたとしても、実際に映画が完成するまでにはかなり影響された、と考えるのが正解かもしれません。

カレル・ゼマン


カレル・ゼマン(1910-1989)

この人の名前を聞いた事のある人は、少ないかもしれません。

現チェコスロヴァキアのアニメーション作家で映画監督。ジュール・ヴェルヌの小説をいくつか映画化しています。SFファンにとって馴染みが深い人なのかどうか、私にもよく分かりません。

「幻想の魔術師」、「映像の錬金術師」などと言われており、他に類を見ないファンタジーの世界を堪能できますが、かなり独特な映像なのでダメな人もいるかも・・・

私は映像を眺めているだけでも楽しめましたo(^-^o)

切り紙を使ったアニメ、人形アニメ、アニメと実写の合成など様々な手法を使っています。言葉では上手く言い表せない映像なので、代表作のレンタルをお勧めします。

代表作は、

『クリスマスの夢』(1945)
『鳥の島の財宝』(1952)
『前世紀探検』(1954)
『悪魔の発明』(1957)
『ほら男爵の冒険』(1961)
『狂気のクロニクル』(1964)
『盗まれた飛行船』(1967)
『彗星に乗って』(1970)
『船乗りシンドバッドの冒険』(1971)
『千夜一夜物語』(1976年)
『クラバード』(1977)
『ホンジークとマジェンカ』(1980)

こんなところですが、結構興味を惹かれるタイトルが多いですねぇ、ほとんどの作品がDVD化されています。

アニメーション作品が多いのですが、SFファンにお勧めの作品は『ほら男爵の冒険』(1961) と『悪魔の発明』(1957)あたりでしょうか。どちらも実写とアニメーションの合成でSF・ファンタジー作品に分類してもいいと思います。

下の写真が『悪魔の発明』のDVDです。


冒険、空想科学、レトロ・・・

カレル・ゼマンの作品を見ているとこういった言葉が浮かんできます。

子供の頃にジュール・ヴェルヌの作品を読んでワクワクした経験のある人は多いでしょう。そんな人には絶対にお勧めの映画です。

アーウィン・アレン


私のホームページでは、ハリーハウゼンの『動物の世界』(1955)のプロデューサーとしてちょっとだけ名前が出てくるアーウィン・アレンという人。

50年代に映画の製作をしていたアーウィン・アレンは、60年代にはSFテレビシリーズでヒット作を連発します。

『原子力潜水艦シービュー号』 (1964〜1968)
『宇宙家族ロビンソン』(1965〜1968)
『タイム・トンネル』 (1966〜1967)
『巨人の惑星』(1968〜1970)

このあたりが代表作でしょうか。SFファンにとっては思い出深い作品ばかりでしょう。

ほとんどの作品が冒険、漂流というのが主題になっているのが特徴。そして、冒険半ばで番組打ち切りというお決まりのパターン・・・

『宇宙家族ロビンソン』は視聴率の低下で終了、地球に帰れず。

『タイム・トンネル』は人気があったにも関わらず、製作予算の削減で消滅、現代に戻れず。

『原子力潜水艦シービュー号』はアーウィン・アレンが『巨人の惑星』を後番組として始めたために終了。

そして、その『巨人の惑星』はマンネリ化による人気低下で打ち切り、やはり地球には帰れず。

人気を維持するのって難しいのですね・・・再放送ではありますが、夢中になって見ていました。『宇宙家族ロビンソン』だけはダメでしたけど・・・

70年代には『ポセイドン・アドベンチャー』 (1972)、『タワーリング・インフェルノ 』(1974)といった大ヒット映画を立て続けに製作し、パニック映画の巨匠と言われるようになります。その後もパニック映画を連発して観客に飽きられてしまったのもアーウィン・アレンらしいと言えばいいのか。

その後は、再びテレビシリーズを手がけたりしましたが、以前のようなヒット作には恵まれませんでした。1991年、75歳の時にに心臓発作で死去。

これほど多くのヒット作を世に送り出した人も珍しいですね。『巨人の惑星』だけは、ビデオもDVDも持っていません。もう一回見たい。

スノーグローブ 『冬のホリデーハウス/グリーンウッド』


私のコレクションは、ロビー・ザ・ロボット、ハリーハウゼン、スノーグローブ、そして昭和レトロ物など。築70年という我が家そのものが昭和レトロ・・・

そんな事はどうでもいいのですが、私のホームページにはスノーグローブのページというのがありまして、コレクション写真のページの更新が止まったままになっています。とりあえずブログに一部だけのっけたいな、と。

写真はスノーグローブのコレクションの一つ『冬のホリデーハウス/グリーンウッド』というものです。これはわりと最近の作品で、スノーグローブモンスターさんで購入したものです。オルゴールとライトアップ機能付きで一番のお気に入りですが、現在は生産中止のようで入手不可能。


スノーグローブってほとんどの人は目にした事くらいはあると思いますが、愛好者はあまり多くないかもしれません。

しかし、スノーグローブを扱ったホームページは日本にも結構あります。コレクションを紹介したページや、スノーグローブの歴史を取り扱ったページなど、検索すればたくさん見つかります。

というわけで、私は多くを語りませんが、まぁ、とにかく好き。そのガラス玉の中の小さな世界に魅せられてしまった者の一人です。

『市民ケーン』のスノーグローブをきっかけにコレクションを始め、これからも散財は続く・・・

ロボ・ジョックス


2007年には日米合作のアニメを実写化した『トランスフォーマー』という映画が話題になりました。

しかし、日本の巨大ロボット・アニメの実写版の元祖といえば『ロボ・ジョックス』(1986)です。

これは、日本のロボット・アニメの大ファンだった スチュアート・ゴードン監督の作品で、製作総指揮がチャールズ・バンド、特撮を担当しているのが、前回のブログで紹介したデヴィッド・アレン。

舞台は戦争が廃止された未来の地球。戦争が無い代わりに、領土争いは全て巨大ロボットの一騎打ちで解決されることになったという・・・とんでもないおバカな設定の映画。CGが無い時代なので、ロボットの戦闘シーンの多くがストップモーションで作られています。

いかにも重たそうなロボットが、ガショーン、ガショーンという感じで、ファン必見の映像となっております。無機質なロボットの動きはストップモーション向きだと思います。『スター・ウォーズ』に登場する帝国軍のウォーカー、AT-ATなどもストップモーションで作られていて、その重量感には感激したものです。

この映画が劇場公開されたのは1990年。同じ年に『ロボコップ2』も公開されていて、こっちにも印象的なストップモーションのロボットが登場していました。ちなみに、動かしていたのはフィル・ティペット。

戦闘シーンではロボットが変形したり、光線やロケット・パンチのような飛び道具があったりしてなかなか見ごたえがあります。
しかし、最後はロボットから降りた生身の人間同士の殴り合いで決着するという・・・よく分からない結末でした。

日本のロボット・アニメをそのまま実写化したというかなりの力作なので、もっと評価されてもいいと思うのですが、ドラマ部分が全てをぶち壊しています。

それにしても、主人公のアクの強い顔・・・マトリックスのエージェント・スミスみたい。これがヒーローではまずいんじゃないの? まぁ、結構楽しめますよ。

デヴィッド・アレン


デヴィッド・アレン

私のホームページでは取り上げていませんが、この人はストップモーションを語る上では欠かす事の出来ない重要人物でしょう。

彼の関わった作品が、過去にほとんど私の琴線に触れる事が無かったもので、不本意ながらブログで紹介という形になってしまいました。

『フレッシュ・ゴードン』(1974)、『異次元へのパスポート』(1980)、『おかしなおかしな石器人』(1981)、『ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987)、『ロボ・ジョックス』(1986)、『ウィロー』(1988)などに参加しています。

忘れてはいけないのが、1971年に製作されたフォルクス・ワーゲン社のCM。これは、オリジナルの『キングコング』をパロディーにした1分間のCMで初期の作品ですが、これがデヴィッド・アレンの名を広め、彼の代表作の一つとなっています。

上の写真がそれです。

アニメートしたショットが編集でカットされたり、作品が製作途中で資金不足でお蔵入りになってしまったり、あまり良い作品に恵まれなかったような気がします。

優れたアニメーターだったのですが、彼自身が歴史に名を残すような名作を作ったわけでもありませんでした。

彼が活躍した1970年代から80年代は、ストップモーションが映画で使われていても、ほんの一部分だったりとか・・・そんな時代でした。

しかも出会ったプロデューサーは低予算映画専門のチャールズ・バンド。


彼のライフワークともいえるモンスター映画で『The Primevals』という作品がありました。資金難、あるいはトラブルによりようやく完成が見えてきたのが1990年代になってからの事。最初の企画が始まったのが1968年なので、なんと構想約30年というわけです。

しかし、作品が完成する事無く、1999年にデヴィッド・アレンは54歳という若さで癌のために亡くなってしまいました。

それからもうすぐ10年。『The Primevals』は、チャールズ・バンドが製作を引き継いだらしいのですが・・・私も「これ、見たいなぁ」と期待しながらだいぶ待ちました。アレンのアシスタントであったクリス・エンディコットも映画を完成させたいと思っていたようですが、財政難のために製作は中止されてしまったようです。

リドザウルス 原子怪獣現る


以前、ハリーハウゼン コンプリート・コレクションというDVDを購入したのですが、付録の小冊子に映画に登場したモンスターが五十音順で紹介されていました。

「怪獣図鑑」というタイトルには笑ってしまいましたが・・・

そこで、ちょっと思いついたのですが、モンスターにスポットを当てて、時々ブログでも書いてみようかな、と思ったのです。なるべくホームページとダブらない小ネタを含めて。

というわけで、第一弾は、リドザウルス

ハリーハウゼンの本格デビュー作『原子怪獣現る』(1953)に登場したモンスターです。

とは言っても、知っている事はほとんどホームページに書いてしまっているので、ネタがありません・・・


( ̄~ ̄;)・・・困


ハリーハウゼンが着ぐるみの怪獣を嫌っていた事はご存知でしょうか?

インタビューなどでもそういった発言が多いので、知っている人もいることでしょう。自分は俳優が着ぐるみに入って演じるのを支持しない、と言うだけでハリーハウゼンは決して着ぐるみを使用した映画を批判はしませんでした。

しかし、時間や予算の都合でどうしても着ぐるみを使用しなくてはならなかったシーンもあります。

かなり分かりにくいのですが、このリドザウルスもストップモーション以外のシーンが存在しています。この場合は着ぐるみではなく、いわゆるパペットというやつです。

パペットを使用したのは、船を襲うシーンと灯台を壊すシーンの二箇所。どちらも、中にいる人間を覗き込むシーンで、同じ映像の使い回しと思われます。上の写真がそのシーンです。目がぱっちりしているのが特徴で、いかにも人間の手が口を動かしているといった動きを確認できます。

ところで、

私のホームページは、Yahooのカテゴリーに登録されていますので、そこからアクセスしてくださる方も結構いるのですが、たまたまアクセス解析というのを見ていたら、ホームページよりもブログの方がアクセスの多い日が結構ある事に気づきました。

私のホームページは本文にインライン・フレームの機能を使用しているため、その部分が全く検索に引っかからないのです。

検索でブログを見てくれた人でも、ホームページの存在には気付かないのかなぁ、と考え・・・まぁ、そんなわけでブログにもハリーハウゼンの作品や、モンスターの名前をもうちょっと登場させたい、と考えたのであります。

不定期に、思いつきで他のネタの合間にでも書いてみようと思います。

ストップモーションとゴー・モーション


ゴー・モーション

あまり聞きなれない言葉ですが、ストップモーションの一種ともいえる特撮の技術で、フィル・ティペットが中心となり、ILMが開発したもの。

ストップモーションは、静止しているモデルを一コマづつ撮影するので、画面に「ブレ」が無くカクカクした動きになるのが特徴です。これは「フリッカー」と呼ばれていて、独特の動きが好きな人には心地よいのですが、好みに合わない場合には単なる技術的な欠点と映ってしまいます。

その技術的な欠点を克服するためにゴー・モーションが考案されました。モデルに操演用の棒が付いていて、カメラが一コマ撮影している間にコンピュータ制御によりモデルを動かして、それぞれのコマに「ブレ」をつけるというもの。これによって、よりスムーズな動きが可能になったわけです。

ゴー・モーションの技術が最初に使われたのが、1981年ディズニーによって製作されたSFXファンタジーの『ドラゴンスレイヤー』

上の写真がそれです。もちろん特撮はILMが担当。

その出来栄えはと言うと、これはもうストップモーションの一種とは言えないほどの滑らかな動き。CGIと変わらないと言ってもいいでしょう。この映画が全体的にやけに暗いのは特撮の粗を隠すためと思われますが、本格的なゴー・モーションを使用した初めての映画という事を考えるとやはり画期的な技術だったのでしょう。

しかし、そのゴー・モーションもCGIが発達した事により過去のものとなってしまいます。実際にこの技術が使われていた時期は短いものでした。

CGIとは一味違う独特の味わいがあるストップモーションと違い、CGIがあればゴー・モーションの存在意義は無いと言ってもいいでしょう。ゴー・モーションは、半世紀以上も続いたストップモーションを完全に過去の技術にしてしまいましたが、実質的には、わずか10年余りでその役割を終えてしまったのです。

ゴー・モーションのファンってあまり聞いた事がありませんが、ストップモーションには今でも根強いファンがいるし、独特の動きを生かした作品はテレビのコマーシャルなどでもよく見かけます。手作り感覚のストップモーションはこれからも一つのジャンルとして生き残っていくのでしょう。

カテゴリー
レイ・ハリーハウゼン(39)
SF・ファンタジー(174)
Toy(15)
ミステリー(3)
日本映画(2)
その他(12)

過去記事一覧
全ての記事

2025. 12
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31