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ドクター・モローの島(1977年版)


今更という気もしますが、今回はH・G・ウェルズの古典SF小説を映画化した『ドクター・モローの島』

えーと、私の世代で『ドクター・モローの島』といえば、子供の頃にテレビで見た1977年のやつですね。

あまりにも有名な物語なので、ストーリーは無視して個人的に思った事をどんどん書いてみましょう。

いや

やっぱり、せめてあらすじだけでも一応書いておきましょう!

嵐によって難破したレディ・ベイン号の機関士、アンドリュー・ブラドックは救命ボートで太平洋の孤島へと流れ着く。
そこには、学会を追われた遺伝子学の権威であるモロー博士と数人の使用人たちが住んでおり、住む動物たちを使い、恐るべき実験を行っていた。
秘密を知ってしまったブラドックは島からの脱出を試みるが、それを察知したモロー博士に捕らえられ、実験台とされてしまう・・・

これは

社会的に、何かこう・・・、深いテーマを持っているような気もしますが、そういう見方とは全く無縁な私。

私の所有する脳みそは、難しい事を考えるのが苦手・・・

と、いうわけで、まずは俳優さんたちから


バート・ランカスターのモロー博士は結構気に入っています。
風格漂う演技。冷静でありながら、ほんの時たま見せる狂気の表情。
狂気というよりも、短気なだけに見えなくもないですけど・・・

島へと流れ着いた若者は、「骨格で演技をする男」マイケル・ヨーク!
かなりの熱演でした。何故かこの人を見ると懐かしい気持ちになります。

獣人たちのリーダーはリチャード・ベースハート
『シービュー号』のネルソン提督。『刑事コロンボ』のファンにとっては「ロンドンの傘」犯人役が印象深いでしょう。
このメイクで、もはや誰だか分かりませんけど・・・

そしてヒロイン役のバーバラ・カレラ

と、個性豊かな役者さんの演じるキャラクターは、どれも印象に残るものばかりでした。

ところでこの映画、私にとっては良くも悪くも印象に残る作品でして

良い所は

人間の掟を叫ぶ洞窟の場面

宙吊りにされたモロー博士とそれを囲む獣人たち

躍動感に溢れた、本物の虎との格闘

などの名場面(と言っても良いと思う)

特にクライマックスでの、炎の中で本物の動物たちを相手にした大立ち回りは大迫力! このスタントだけでも一見の価値ありだと思います。

怪我人出なかったんですかね?


ちょっと残念に思った所

島や屋敷の雰囲気がイマイチ。なんだかあまりにも普通っぽくて、ホラー映画特有の雰囲気はあまり感じられませんでした。

モロー博士が自分の理想に燃えるのは分かるんですけど、最終的に何であんな実験をするのか、というのも良く分からないんですけど・・・

さらに残念だったのは

メイクというよりも「仮装」といった印象の獣人たち

これらの獣人達の特殊メイクを担当したのは『猿の惑星』(1968)のジョン・チェンバースなのですが

体型が人間そのままだったから、こういった印象になったのかもしれません。なんか、チューバッカみたいなのもいるし・・・

イウォーク族とイメージが被るのは私だけでしょうか?

そういえば、ジョン・チェンバースってミスター・スポックの耳を作った人?

確認しようと思って検索しても何も出てこないし、John Chambers Mr.Spockで英語検索してもそれらしい記事は無いし・・・私の記憶違いかもしれません。

で、最も残念だったのは

これは作品の出来とは無関係ですが、ビデオ版であのラスト・シーンがカットされていたという事!

ラストのオチが分かっていても、ドキドキしながら「さあ、この後だぞ!」って思っていたら、いきなりのエンド・ロール・・・

ハッピーエンドになっていて、マジでズッコケましたよ。

ビデオ・パッケージの裏には、しっかりと写真まで載っているのに・・・




調べてみたら現在発売されているDVDでも同じらしいですね。日本での劇場公開版は今は見る事が出来ないそうです。

最初に見た記憶ではもっと怖かったような、と思ってネットを見ていたら、こんな画像もありました。




(((( ;゚Д゚)))

ヒロインも実はモロー博士の実験動物で、時間の経過により獣の顔に戻ってしまう、という驚愕のラスト。

テレビ放送を見ていた世代の人たちにとっては、あの驚愕のラストがあってこその作品だったのではないでしょうか?

私の場合、ラスト・シーンがカットされていたという衝撃が、子供の頃に見た結末の衝撃を上回ってしまいました・・・

まぁ、結末が変わっていても見どころは多いし、今でも時々鑑賞する大好きな作品ではあります。

吹き替え版で見る映画


というわけで

先日、会社の副社長(女性)との会話中、たまたま映画の話題になりました。

副社長曰く「私は映画は絶対に吹き替えで見る」との事

( ̄o ̄)

昔からの習慣であると同時に「字幕を追うのが面倒くさい」という事らしいのです。

これまであまり深く考えた事も無かったのですが、吹き替え版って子供が見るためのものだと思っていました。漠然とですけど。
私の周りに吹き替えで見るいう人がいなかったもので・・・

私の場合、ビデオそのものが吹き替え版でもない限りは、ほとんど字幕で鑑賞します。

「吹き替えで見る」という話を聞くと

俳優さん、女優さんの本当の声を聞きたくないの?

もう、本人の演技では無いし、違和感を感じないの?

って思ってしまいます。

特にドスの利いたセリフとかを、たまたま吹き替えで目撃したりすると吹き出してしまいます。

さらに

良く知っている俳優さんが、別の声で日本語を話しているのを見ると、殆どの場合ツボに入ってしまい大爆笑してしまうという・・・

やっぱり、吹き替えってちょっと苦手(^^;)

しかし

こんな私でも、これだけは吹き替え版で見る、あるいは、吹き替え版でも違和感無し、という作品もあります。

『刑事コロンボ』とか・・・

ピーター・フォークの演技を理解するには、絶対に字幕の方が良いのですが、コロンボだけは本人の声では無理。

日本の声優さんとセットで「コロンボ」

SF作品では『タイムトンネル』『アウターリミッツ』などの連続ドラマも、字幕と吹き替えのどちらでも大丈夫。

吹き替えが苦手とは言っても、特に役者さんに思い入れが無く、キャラに合った違和感の無い吹き替えならばOKという事ですかね。

あとは、やはり子供の頃に見た吹き替え版の印象が強ければ、そっちの方が良いのかと・・・

『奥様は魔女』とか、ですね。

もちろん、吹き替えならではの良さもありますけどね。特に映画館などで、画面に集中できるという事は明らかな利点だし。

ところで、私の場合

これはある意味、告白というかカミングアウトですが・・・

子供の頃にテレビで見たSF映画って、全て吹き替え版だったはずですが、役者さんの声やセリフってほとんど記憶にないのです。

いや、子供の頃どころか、高校生くらいまでは全て吹き替えで見ていたハズ!

にも関わらず、映像や劇中の効果音などは鮮明に覚えていても、セリフが全く思い出せない・・・

(; ̄_ ̄)

後から見た字幕版によって記憶が塗り替えられたのか? それとも単に記憶力が相当悪いのか?さらには、アニメをほとんど見ず、声優さんに興味が無いという事も影響しているのか・・・?

あ、記憶力といえば

私の場合、二歳からの記憶があります。三歳の時の母親との会話も覚えているし、幼稚園の時の友人との会話などかなりリアルに思い出せます。

やっぱり、後にみた字幕版のせいかなぁ?

いや、一度見ただけの作品でもやっぱり思い出せない(苦笑)

自分でも不思議に思っていたので、吹き替え版を覚えている映画ってないかなぁ? と記憶を辿ってみて思いついたのが

『シンドバッド虎の目大冒険』(1977)のゼノビアの声


「ミナトン、ミナトォーン」

これ最初に字幕版を見た時、「あ、日本の声優さんとソックリ!」って思ったのを覚えています。

これが、ほとんど唯一の例外で、あとは何も思い出せない

・・・o(;-_-;)o

吹き替え版を見れば、逆に日本語の記憶が蘇るのかも?

スティングレイ社のDVD買ってみようかなぁ・・・

あ、もう一つ思い出しました!

『猿の惑星』のチャールトン・ヘストンの吹き替え。


クロノス


『クロノス』(1957)

地球上のエネルギーを集めるため、宇宙人によって送り込まれた巨大ロボットと人類の攻防を描いた作品で、監督はあの『蝿男の恐怖』(1958)のカート・ニューマン

ストーリーはいたってシンプルなのですが、1950年代に限定すれば、トップ10に入るほどお気に入りの作品です。

ところで

クロノスと聞いて真っ先に思い出すのが、ギリシャ神話に登場する天空神ウラノスと大地の女神ガイアの末っ子クロノスでしょう。ゼウスのお父さんですね。
ガイアによって「自分の子供に世界の支配権を奪われる」と予言されたクロノスは、それが現実になるのをのを恐れ、生まれてくる子供達を次々と飲み込んでしまったとされています。
おそらくこのクロノスから名前をとったものと思われ・・・

で、この作品のどこがそんなに好きなのか、というと

まずはオープニングの宇宙から飛来したUFOの映像!(上の写真にあります)

そのバックに流れる音楽がいいなぁ(* ̄。 ̄*)

未知の宇宙空間からの恐怖そのもの。これ、マジで素晴らしいです。

これだけでテンションが上がりまくるなんて、つくづく単純だなぁ、と自分でも思うんですけどね・・・

あとは、

どことなく、円谷とか東宝っぽい雰囲気が妙に懐かしい、とでも言いましょうか・・・

私の受けた印象はゴジラ+ウルトラセブン


・海の彼方に現れる巨大な発光物体

・古い映画ではお馴染みの、新聞の見出しを大写しにして現状を説明するという演出

・破壊されるミニチュアの街並みや逃げ惑う人々

この辺りがゴジラっぽくて、さらに

・地球の資源を集めるために送り込まれた巨大ロボットと人間に憑依する宇宙人という設定

・不自然なほど多すぎる星とクルクルと回転しながら画面を横切るシンプルな円盤

・作戦室?の透明なガラス

・ドライアイスの煙や、取り付かれた人間の顔が明るくなったり暗くなったりする演出

こういった所がウルトラセブンっぽいなぁ、と感じるのですが・・・

「巨大な敵」という共通点があるので、同じようなテイストの作品になるのも当然かもしれません。

懐かしいテイストでありながら、着ぐるみが登場しない、というのがなによりも嬉しいです。

私、中に人間が入ったぬいぐるみを見ると萎えてしまうので・・・

ところで

宇宙人に取り付かれた人間と言えば、日本的な演出ではほとんどの場合「無表情」となるわけですが、この映画の場合は



ΣΣ( ̄◇ ̄;)!オォ!?

分かりやすいというか、さすがにアメリカ人は表情豊かですね・・・
ずっとこの表情でウロウロしているものだから、怪しすぎます。

あとは

当時の最先端と思われる機械類が画面に多く登場すのもなかなか楽しいです。

さらに

低予算映画の定番アイテム、ストック・フィルムの流用も、それ自体が見どころと言ってもいいほど


これってドイツのV2ロケットですよね? あまり詳しくないので他は何だか分かりませんけど、それでも楽しい。見る人が見れば貴重な映像なのかも?

それでは最後にこの映画の主役

動くデザイナーズ・マンション、巨大ロボットのクロノス


なかなか良いです。無機質さがイイ!

これ、日本人がデザインしたらおそらく手足を付けてしまうでしょう?

移動シーンはアニメーションを使用。テレビゲーム並の効果音がショボくも懐かしい雰囲気・・・

部分的に使用されているストップモーションでは、ジーン・ウォーレンがアニメートを担当、モデル製作がウォー・チャン。後にプロジェクト・アンリミテッドを設立するコンビです。

金属の塊にしては重量感がイマイチだけど、あらゆるエネルギーを吸収しながら街を破壊するシーンはなかなかの迫力。
外国映画では珍しい「巨大ロボット」の登場は、この映画が初めてと考えて間違いないでしょう。

前例が無い割には、監督の手腕もなかなかのものだなぁ、と関心してしまいました。

この映画、何度見ても血が騒ぎます(`・ω・´)

レトロSF関連のDVD


最近、仕事の影響でブログの更新ペースがかなり遅くなっているので、特定の作品以外でも何か書いてみようかなぁ・・・

などと、思いつき

最低でも週1〜2回の更新を目指して新カテゴリーを設置!

カテゴリー名は「その他」

「その他」といってもあくまでも特撮、ミステリー関連の事を中心に、比較的どうでもいい事を・・・

まず最初は、最近日本でもレトロSF関連のDVDがずいぶんと発売されてます、といった話でも

ちなみに私の映像の入手経路は

販売、レンタルされていない作品は、専門店で輸入DVDや輸入ビデオを購入(これがかなりの数を占めています)。特定のサイトでお金を払ってダウンロードし、ファイルとして存在しているものなどもあります。

それ以外では

マニアの友人から譲り受けた出所不明のもの(ウルトラセブンの欠番などもこれ)や、昔テレビで放送されていたものを資料映像として、ネットで販売している会社から購入したものなど(これっていいのですかね?)。

DVD化は無いだろうなぁ、と思いながらブログに書いた作品や、これから書こうと思っていた作品が次々と販売されているのには驚かされます。

たとえばココ

スティングレイ社「allcinema SELECTION」

懐かしい『アトランティス7つの海底都市』『地底王国』や、あの名作『決死圏SOS宇宙船』が販売されています。これからに期待!

アマゾン・ランコーポレーション

アマゾンだから色々なメーカーのまとめみたいなものですかね?
『地球最後の日』『偉大なるトボー』『ロボット大襲来』『大海獣ビヒモス』『火星超特急』『金星人地球を征服』など
ここでは名作からB級作品まで、いかにもSFファンの琴線に触れそうな作品多し。

オルスタックピクチャーズの洋画コーナー

『4Dマン』『惑星アドベンチャー スペース・モンスター襲来!』『紀元前百万年』『最後の海底巨獣』『燃える大陸』『月世界征服』などの微妙な作品が・・・
特にSFに力を入れているわけではなさそうですが、ここの会社の作品はほとんどレンタルも可能。

WHDジャパン公式カルトDVD販売サイト

私のブログの『謎の空飛ぶ円盤』がトラックバックされていたので、何事かと思いリンク先へ行ってみると・・・

絶対に無いと思っていた『謎の空飛ぶ円盤』のDVDがここで販売されているという事が判明。

『ロボット・モンスター』や『金星怪人ゾンター』など、まさかこんなものが、と思える作品が多いです。
ビデオの時代にも販売されず、輸入DVDに頼るしかなかった作品が字幕付きで見られるのはちょっと嬉しい。

ホームページの一部をブログ化してからまだ4年程度ですが、上に挙げた作品のほとんどがまだ販売されていなかったのでは? と思います。

でも、海外と比べてしまうと本当にまだまだですね。

DVD化して欲しい作品って他にいっぱいあるんですけど・・・

恐怖のSF戦争


久しぶりの更新です・・・

今回は、『恐怖のSF戦争』(1970)というテレビ・ムービー!

地球を惑星連邦の一員に迎えようとする平和的なアルゴンと、地球人の奴隷化を企むザナン。
地球の支配権を争う彼らはそれぞれ三名ずつの戦士を地球へと送り込み、人間の姿を借りて一定のルールに従い決闘をする。
もちろん人類は地球外の惑星連邦国家でそのような戦争が行われている事など知る由も無い。
一人、また一人と双方の戦士が死んで行く中、最後に生き残ったのは・・・

というわけで

低予算丸出しの作品ながら、そのアイデアとストーリーで、昔に見た映画の中でも私にとってはかなり印象深い作品であります。

高度な文明を持つ国同士が戦争をしたら、双方とも壊滅的なダメージを負ってしまうため、代表者を選出して戦わせる

これはSF関連の作品では良く見られる設定で、様々な作品にこのアイデアが流用されています。

『旧アウターリミッツ』、『スタートレック』にも同じようなエピソードがあったし、以前に書いた『ロボ・ジョックス』(1986)も代表者による戦争物。『キノの旅』といった日本のアニメでも似たようなアイデアが使われていました。

で、一番最初にこのアイデアを使った作品って何だろう? と考えてみたのですが・・・

よく分かりません(´・ω・`)

小説では、フレドリック・ブラウンの短編で『闘技場』(1944)というのがありましたけど、やっぱりこれかなぁ?

両惑星間の戦争に介入したきた、より高度に発達した種族により、一名ずつの戦士が選ばれ、それぞれの惑星の運命を背負って対決する、というお話。
球体状の未知の生命体と対峙した男の戦いを描いた作品ですが、これはなかなか面白かったです。

話を映画に戻しますと

お互いが相手を見分ける手段として用いられるのが、特殊なレンズを使用したサングラス。

『ゼイリブ』(1988)を思い出しますが、このアイデアもすでに『アウターリミッツ』で使われていました。

という事は

私の場合、『アウターリミッツ』や『スタートレック』よりも前にこの作品を見てしまったので、元ネタを知らない分新鮮に映ってしまっただけ、とも考えられるのです・・・

でもこの作品、自分でも不思議なくらい印象に残るシーンが多いのです。


敵が近づくと鈴虫のような音を出して知らせる小さな機械(あまり性能良くないなぁ、と思っていましたが、そういうルールなんですかね?)

お灸のようにセットすると、死んだ相手を消滅させてしまう道具(インベーダーみたい)

などの小道具から

人間の姿を借りているとはいえ、全然強そうに見えない戦士たち

といったどうでもいい事まで、いちいち記憶に残っています。

さらに印象的だったのが

偶然この戦争に巻き込まれ、ロイド・ブリッジス演じるアルゴン人と恋に落ちる人間の女性を演じていたアンジー・ディキンソン


1931生まれだから、この作品の時時点では38才か39くらいですね

若いなぁ・・・、この時は可愛かったですね(*´∇`*)

で、ミステリーファンとしては、当然『殺しのドレス』(1980)が印象に残っているわけで

10年で急に老けたなぁ、という印象。40台前半までが若すぎたんですけどね。

次第に人数が減っていくだけ、というあまりひねりのないストーリーなのですが、最後はどうなるんだろう?ってドキドキしながら見ていたのを覚えています。

全ての敵を倒し、勝利したアルゴンだったが、人間と思っていた女性が実は・・・といったオチも当時としてはかなり衝撃的でした。

そして、人類の運命を暗示させて終わるラストシーン。

立ち去る女性の真の姿を地面に落ちたサングラス越しに見せる、というショットは秀逸の出来だったと思います。


というわけで、

アイデアそのものは、昔から良くあるパターンを踏襲しているにすぎないのですが、それでもお気に入りの作品である事に変わりはありません。
低予算ながら、というよりも、低予算が良い方向に作用したような印象すらあります・・・上手く言えないのがもどかしいですけど。
シンプルで分かりやすいという事ですかね。

えーと、最後に

この作品の原題は“THE LOVE WAR”というのですが

この意味はいったい?

日本人である私には理解できないような意味でもあるのでしょうか?

これが一番気になります・・・

ウエストワールド


前回書いたロボットの叛乱つながりで思い出した作品。今回は1973年の『ウエストワールド』

有名な作品でSFファンには馴染みがあるので、いまさらストーリーを書くまでもないでしょう。

巨大遊園地デロスの人間そっくりのロボットたちが制御不能となり、人間たちを殺し始める、といったお話。

一言でいうと『ジュラシックパーク』のロボット版ですね。

『ジュラシックパーク』の原作者でもあるマイケル・クライトン自身がが監督と脚本を担当しています。

えー、私事でありますが

私が好きな映画のジャンルは

「SF」と「ミステリー」が同率一位

で、三番目に好きなのが「西部劇」ヽ(≧▽≦)/

なので、

私の場合、舞台が西部時代であり、ガンマンごっこが体験できるという設定のこの作品には最初からのめりこんでしまったわけで・・・

映画の前半は、無邪気にはしゃぐお客さんと一緒に楽しんでしまいました。

というわけで

この作品は大のお気に入り。

名作? かどうかはちょっと微妙ですけど・・・

さて、

「ロボットの反乱」と紹介される事が多いこの作品ですが、機械が自我を持ち始めたという訳ではなく、単なる故障でしたね・・・。結局、ロボットが暴走した原因が視聴者に提示されるようなシーンは無かったように思います。

まぁ、そういった設定だからこそ、映画にリアリティがあったとも言えます。

園内での小さなトラブルに始まり、反乱が始まりそうな兆しがあちこちで見られるようになる、という演出も緊張感があって良かったです。
なんとなく現実に起こりそうな気もするし、どこまでも追いかけてくる殺人ロボットは、その理不尽さゆえに恐ろしさが際立っていたような気がします。

この作品は、CG技術が使われた最も初期の作品としても有名です。

1973年にCG?

と思っていたら、使用されたのはロボット側からの視点だそうで・・・


撮影した映像をモザイク処理しただけのようですが、これは結構効果的でした。

この作品がリアルに感じられた理由として、遊園地の裏側であるコントロール・ルームや、夜間に壊れたロボットを回収するスタッフなどが、かなり丁寧に描かれているという点が挙げられます。

特にロボットの修理工場は、この作品の見所の一つ。


子供の頃に見ていて「こんなのでちゃんと動くわけないじゃん」って思いましたけどね・・・

人間側の主役、リチャード・ベンジャミン


70年代そのもの、って顔とこの髭のおかげで、ある意味この映画で最も印象に残っているんですけど・・・

さて、この映画の一番の見所は

やっぱり「荒野の七人」そのままのイメージでロボットを演じていたユル・ブリンナーということになるのでしょう。


格好イイですねぇ・・・

銀色の目をした元祖「ターミネーター」の迫力はすさまじかったです!

毛が無くて、これほど格好良い役者さんってなかなかいませんよね。

もっともユル・ブリンナーは自分で気に入って頭を剃っていたわけですが、元々オデコがそうとう広い人だったので『ウエストワールド』の時点では本当に禿げていた可能性が大!

また余計な事を・・・

しかしこの作品、ユル・ブリンナーの魅力におんぶにだっこ、という気がしないでもないのです。

名作かどうか微妙と言ったのはこの点。

もし、他の役者さんだったら?  と考えてみると・・・、この作品がこれほど面白いものになったのか、ちょっと疑問。

ユル・ブリンナーって他の作品を見ても、元々ロボットっぽい印象があるんですけど・・・?

だから名演というよりは、まさに適役といった印象です。
しかし、よくまぁこんな役を引き受けましたね。ノリノリで演技してるようにも見えますけど。
クライトン監督自身が起用したそうですけど、衣装まで同じで、ほとんどセルフパロディ。一歩間違えばギャグなのに、そうならなかったのは演技力の賜物なのでしょうか?

それまで無表情だったロボットがニヤリと笑うシーンはかなり不気味でした。

でも

最初に見た時一番怖かったのは、実はこれだったんですけどね・・・


続・禁断の惑星/宇宙への冒険


今回は名作『禁断の惑星』(1956)の続編『続・禁断の惑星/宇宙への冒険』(1957)

ロビー・ザ・ロボットがその後に出演した映画、としてのみ語られる事が多い作品です。

そういえば、禁断の惑星のリメイクの話はどうなったのでしょうか?

えーと

映画の舞台は、とある軍の研究施設。
地下9階に設置された巨大な軍事用コンピュータが自我を持ち始め、手始めに科学者の子供ティミーを洗脳し、解体されていたロビー・ザ・ロボットを組み立てさせる。
ロビーを配下に加えたコンピュータはティミーを人質にし、人工衛星を乗っ取り、世界を支配しようと企てる・・・

といった話なのですが

まずこの作品の舞台は未来ではなく「現代」

で、何故ロビーが20世紀にいるのか、というと

タイムマシンを完成させた科学者が、23世紀からロビーを現代につれて帰ってきたそうです・・・


あからさまに二匹目のドジョウ狙いであるこの映画

それでは、作品の出来はどうなのか、というと

うーん・・・

この作品を見て最初に頭に浮かんだのは、子供だましという言葉。

ロビー・ザ・ロボットの人気にあやかって

となると、やっぱりこの程度の映画になってしまうものなのかなぁ、と

この時代に本格的に「意思を持ったコンピューターの叛乱」を描いているのは他に類を見ないので、それだけでも凄い事なのですが・・・

前にも書きましたけど、1957年といえばスプートニクが打ち上げられた年ですね。

自我に目覚めたコンピューターと人工衛星を結びつけるというアイデアや設定は悪くないけど、演出と脚本がそうとう悪いんだろうなぁ、といった印象。名作になれる要素を持った作品だっただけにちょっと残念。

鑑賞していて感じる違和感、違和感、違和感・・・

これがこの映画の特徴といってもいいほど

たとえば

ロビー・ザ・ロボットという明確な証拠があるにも関わらず、未来旅行を信じない人々

23世紀からやってきたロボットを研究もぜすにほったらかしの科学者たち

そのロビーよりも現代のコンピューターの方がはるかに優れているという設定

ロビーが動き出しても全く興味を示さない科学者や軍人たち

ティミーの母親に至っては

「さっさと出て行きなさい、シッシッ!」

理解不能なシュールなコントでも見させられているような気分になります。

コンピューターとの接触により何故か天才少年となるティミー

天才になった子供に驚きもしない父親

ロビーが作った飲み薬で透明になるティミー少年

それでも

「まぁ、そのうち元に戻るだろう」と言いながら、奥様とベッドで戯れる呑気な父親

などなど

登場人物全員の頭がおかしいとしか思えないほどの酷い脚本・・・

さらに

次なる犠牲者に忍び寄る影

アンテナがクルクルと回転してるんですけど・・・

こういった演出も、愛嬌たっぷりのロビー君ではまるで迫力に欠けます。


そういえばこのティミー少年役のリチャード・エヤー

『シンバッド七回目の航海』(1958)で、妙に気の抜けたランプの精を演じていた子でした。


さて、悪の手先となったロビー君ですが

映画のラストでは、ロビー君が鉄人28号的な存在(良いも悪いもリモコン次第)から、鉄腕アトム的な心を持ったロボットに変化するシーンが描かれています。

無理やりロビー君をヒーローに仕立て上げ、少年との心の交流を描いたという、なんとも他愛ない作品でありました・・・

この映画で嬉しかった事!

それは映画の冒頭

タイムマシンで23世紀から戻った科学者の研究室の壁に『禁断の惑星』のクルーたちの絵が飾ってあった事。


その後、無事地球へと帰還できたんだなぁ、と

でも、よく未来の人がロビーをすんなりと渡したものですね。

実はこれがこの映画で最初に感じた違和感だったのですけど・・・

大怪獣出現


前回に続いて「二番煎じ」というキーワードから思いついた映画

それは『大怪獣出現』(1957)

原爆実験の影響で海底から現れたモンスターと海軍との戦いを描いた作品なのですが、この映画のフォーマットになったと思われるのは、私の中では名作の部類に入る『放射能X』(1954)

放射能と怪物、といえば1950年代の定番プロットですが、この映画はストーリーもほとんど『放射能X』と同じ。

・原爆の影響でモンスター出現

・全ての駆除に成功したと思われたが、生き残りが逃げだす

・科学者によるカタツムリの生態を記録したフィルムの上映

・巣を見つけて破壊しないと大変なことになる

・目撃情報を頼りに怪物を捜索

などなど・・・

サスペンスフルな展開も『放射能X』を思わせます。

この映画、私が子供の頃繰り返しテレビで放送されていた(最低でも三回は見たような記憶が?)のですが、「メギラ」という名前が付けられてるという事は、つい最近、DVDが発売されるまで知りませんでした。

調べてみたところ、日本での公開当時すでにその名前が付けられていたとの事。

ダサい名前・・・

怪獣の名前といえば

どうして日本の怪獣は最後に「ラ」が付くものが多いのでしょうか? 「○○ゴン」とか。

宿題の怪獣シュクラに、教育ママの怪獣ママゴン

あまり興味ないからどーでもいいですけど、たぶん東宝とか円谷の影響、という事なのでしょう?


で、メギラですが

ウルトラマンだか、ウルトラセブンに似たような顔の怪獣が・・・?

名前が思い出せない( ̄  ̄;)

なんだか今回は独り言のようになってきましたが

さらに思った事でもたらたらと・・・

えーと

伏線がわざとらしくて、先の展開が読みやすいのもこの映画の特徴。

このあたりが名作にはなれない原因のような気がしてなりません。なかなかの秀作なんですけどね。

ヒロインの子供が研究室に入り、「ウサギさん、寒いの?」とメギラの卵を保存している水槽の温度調節用のメモリを一気に上げてしまう所など、何度みてもムカつくんですけど・・・

あとは

死体置き場で冷やしたサンドイッチを勧めるドクターと、呆れ顔で「結構」という主人公

とか

隙をみては母親に私用電話するオペレーターのお姉さん

とか

18ヶ国語を話せるという怪しげなオッサン

などの笑えないギャグ多し・・・

数年前、WOWWOWで久しぶりにこの映画を見た時に気づいた事

主人公を演じているのがティム・ホルト!

B級映画専門の無名の俳優さんだと思っていたら、あの『黄金』(1948)でハンフリー・ボガートと競演していたティム・ホルトだったとは・・・

主人公がたくましい若者ではなく、小太りのおっさんというの妙にリアルで、どうしてこんな中年男が綺麗なヒロインとのロマンスを演じているのか不思議でならなかったのですが、これで納得。

しかし、格好良かった西部劇俳優も太りましたね・・・


WOWWOWで見た時に気づいた事、その二

映画の中では「クレイカ」と呼ばれていた大怪獣が毛虫ではなく、カタツムリであるという事

原爆実験の影響で海底に亀裂が入り、水が流れ込んだために大昔の怪物の卵が孵化した、という設定。

これって、昔流行したシーモンキーみたいなもの?

結局、カタツムリなどの軟体動物と生態が似ているというだけで、放射能によるカタツムリの突然変異というわけではないのですね。

この写真はちょっとだけカタツムリっぽい


つぶらな瞳がちょっとだけ可愛い・・・

この怪物のフルスケール・モデルを作ったのは、オーガスト・ローマンという特撮マン。あの『白鯨』(1956)の鯨を作った人物で、SF作品では『燃える大陸』(1951)や『ジャックと悪魔の国』(1962)『バーバレラ』(1967)などにも参加。

と、手元にある本に書いてありました。

なるほど

ハリボテではなくいかにもラージ・スケール・メカニカルといった印象で、作り物というのは分かってしまうものの、かなり迫力のあるシーンに仕上がっているのは『白鯨』と共通するところでもあり、特撮マンとしては油の乗った時期の仕事だったのかもしれません。

そのデザインは秀逸で、造形・重量感・インパクトのどれをとっても良く出来ています。蒸し焼きにされ、力尽きるシーンなど、本当に生きているようでした。

この大怪獣のインパクトもあり、私にとってこの作品は懐かしいだけでなく、50年代を代表するモンスター・ムービーという位置づけになっております。

クライマックスはまさにモンスター版『シャイニング』


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