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地球爆破作戦


『地球爆破作戦』(1970) 原題 COLOSSUS: THE FORBIN PROJECT

先日、近所のレンタル店に行って初めて知ったのですが、この作品DVD化されていたのですね。調べてみたら、三年前にはすでに発売されていたようで・・・

まずは内容ですが

アメリカの国防のために開発された巨大コンピューター「コロッサス」
「思考する能力は無い」というフォービン博士の考えに反し、やがてコロッサスは自我を持ち始める。
「地球の平和のためには人間を支配下に置くことが必要」と考えたコロッサスは、同時期にソ連で開発された巨大コンピューター「ガーディアン」との接続を要求。
命令に逆らう人間は抹殺され、自分の能力を誇示するためソ連の都市をミサイルで攻撃するコロッサス。
果たして人間側にコロッサスを止める手段はあるのか・・・

というわけで

この作品、私はなかなかの傑作ではないかと思っていたのですが、久しぶりに再見してみて

思ったとーり、やっぱり面白かったです。

ちょっと単調すぎるかなぁ、といった印象ですが、これはリアルさを追求した結果かもしれません。

SF作品っぽい特殊効果もほとんど無く、この手の作品にありがちなホラー映画のような演出は皆無。音楽も明らかにホラー映画のそれではなく、スパイ物のような雰囲気でした。これもリアルさを追求した故かもしれませんが、このあたりに物足りなさを感じる人もいるでしょう。好みが分かれそうな作品です。

映画のほとんどがフォービン博士とコロッサスのやりとりに終始しているので、この地味すぎる展開ゆえに、SFファン以外の一般的な評価は佳作といった程度かもしれません。

なので

あれこれ書くような内容の作品でもないので、ちょっと思った事をいくつか

まず『地球爆破作戦』という邦題ですが、コンピューターによるミサイル攻撃の描写はあるものの、爆破作戦とは大げさ。これでは全く違う展開を想像してしまいますね。地味すぎる内容ゆえに、視聴者の興味を引こうと付けられた邦題かもしれませんが、かなりの違和感。

コンピューターの反乱がテーマの作品は数多くありますが、この作品はなかなかリアル。地味ながら、非常に良く出来た作品ではないかと。
実際は反乱を起こしたわけではなく、人類を保護するために最良の方法を考え出し、それを感情抜きで実行に移しただけだったという・・・
荒唐無稽といった印象が全く無く、最初に見た時にも、いつか現実に起こりそうな話だなぁ、と感じたのを覚えています。

なんだか、コロッサスと同じような事を考える人間が実際にいるような気がして・・・

ただ、国防のシステムを全てコンピューターに任せる、というのは将来的にもちょっとあり得ない気もしますけどね。

コンピューターが前半はしゃべらないで、文字で会話するというのも映画にリアリティーが感じられた一つの要因かも。

その巨大さは、今みると尋常ではないんですけど。


ガシャガシャガシャと音を立てながら、長い紙を吐き出すコロッサス・・・

なんだか、懐かしい雰囲気です(´∀`)

映画の最初から絶えず画面に映し出されるレトロチックな機械類がたまりません。

リアルといえば

映画に登場するこれらのコンピューターや施設って明らかにセットだけではないですね? おそらく当時の本物のコンピューターが数多く画面に登場しているのではないでしょうか。

次は役者さんたちでも


チャールズ・フォービン博士を演じたエリック・ブレーデンはバッチリと固めた髪形と太すぎる眉毛が印象的。顔の造形のみで私の記憶に刻まれた、数少ない役者さんの一人です。それ以外に特に感想は無し。

大統領役のゴードン・ピンセントは・・・知らない役者さん。誰かに似てるけど思い出せない。

マーカム博士役のスーザン・クラークは『刑事コロンボ/もう一つの鍵』(1971)の憎たらしい女社長役(犯人)の人ですね。
コロンボの敵役といえば、大御所が多いのですが、何故この人が抜擢されたのか不思議なんですけど? コロンボ犯人役で本気で憎たらしいと感じたのは、この人だけです。

役者さんに全く思い入れが無いからテキトーだこと・・・

というわけで、十数年ぶりに鑑賞したこの作品

みるみる知識を吸収し進化を遂げるコロッサスや、そのコロッサスが次々と人間に要求を突きつける、あるいは脅迫を繰り返す、といった描写に関しては非常にテンポが良く、フォービン博士とコロッサスの頭脳戦、駆け引きは非常に面白いし、ユーモラスなやりとりなども十分に楽しめました。



人間側の考えが全て見透かされている、という設定にも関わらず、サスペンス性といった部分がちょっと弱いかなぁ、といった印象でした。

先に単調と書いたのはこの辺りの事なんですけどね・・・

万策尽きた人間側の敗北を思わせるエンディングは、この当時としては非常に珍しいのではないでしょうか。

テレビ放送を通じ、自分が支配者となった事を宣言するコロッサス。

人類は黙ってそれを受け入れるしかないのか・・・

これもまた一種のリドル・ストーリー(物語の結末を伏せて、読者の想像にまかせる手法)といってもいいかもしれません。このエンディングに至る数分間はかなりゾッとさせられるものでした。コロッサス目線のカット割り、素晴らしいです・・・


ところで

このDVDには、当時の日本語吹き替え版が収録されていました。

フォービン博士の声って山田康雄さんだったのですね。あまりに面白くて、全編吹き替えでもう一回見てしまいました。当時のテレビ放送でどこがカットされたのか分かるので、これまた面白かったです。

苦手なタイプの映画


久しぶりの連休で特にする事もないので、何か書いてみようかなぁ、と

私のブログの場合、自分が好きな作品ばかり取り上げているので、辛口な評価というものがほとんど無いのは当たり前ですが、どんな映画でもそれなりに楽しんで見る事ができる、というのは

私の特技だと勝手に思っております(`・ω・´)

大好きな作品なのに、いざ書き始めてみると誉める所が無くて困った、という事はありましたけど・・・

−映画鑑賞は私にとって至福のひととき−

でも

いくら映画が好きでも、やっぱり面白くないと感じる作品や、見ていて不愉快になる映画ってあります。

私の場合、本気で「金返せ」とか、そこまで思った事ってほとんど無いのですが、「見てて損をしたなぁ」と感じる作品は当然ながらあります。

というわけで、ちょっと苦手なこと

その一

「泣かせますよ〜」という映画

ちょっと古いけど、その典型が『ハチ公物語』(1987)

葬儀を終えて運ばれる主人公を鎖を引きちぎって追いかけるハチ公(スローモーションで)
泣くどころか、製作者の意図が見えすぎてしまって完全に興ざめ。周りの観客は号泣だったのですが、私はこういうのちょっと苦手・・・

でも、泣かせるような作品ではないのに泣いてしまう事も

『カサブランカ』のラストとか(;ロ;)


他人の幸せのために自ら身を引く、というパターンにはめっきり弱い私は『ステラ』などでも号泣。

あ、これは製作者に意図にまんまとやられたかも・・・


そのニ

「音でびっくりさせる映画」

ホラー映画に多く、これは私がホラー全般が苦手な理由の一つになっているようです。

そんな事されたら、だれでもビックリするって!

これは、よくある勘違いのドキドキに近いものでしょうか?
例えば、デートで「ボクシングを見る」「つり橋などを渡る」などのドキドキを恋愛感情のドキドキと勘違いしてしまうというアレです。
ホラーファンは、それも含めて「怖かった〜」と感じるのでしょうが、私はどうも苦手。


その三

「悲鳴を上げて子供が逃げ回る映画」

『ジュラシック・パーク』などを見ていると、「どうせ食われるわけ無いのだから、こんな演出必要ないのに?」といつも感じてしまいます。
せっかくの名作が、子供向けのファミリー映画に

いや

考え方が逆で、ファミリー向け映画だからこそ、こういったシーンがあるのですね。
私は苦手ですが、作品の大勢に影響は無いので、映画としてはこれは良いのでしょう。


その四

「政府などが権力の象徴(悪役)として登場する映画」

たとえば『エイリアン2』のワンシーン

自分だけ助かろうとしてドアを閉ざしたが、ドアの向こうにはエイリアンが・・・

こういう演出って結構多いですね

ハラハラドキドキさせておいて、結局悪役がやられて観客の溜飲を下げる、というのが製作者の意図と考えて良いのですかね?
コブシを握り締めて「早く、早くー」って盛り上がっている人もおりますが、私はこのパターンは苦手。

ハラハラではなく、どーしてもイライラしてしまうので・・・

こんな演出をしなくても、エイリアンとの攻防だけで十分盛り上がるのに、っていつも感じてしまいます。


その五

「一人の馬鹿のために危機に陥るパターンの作品」

これも私にとってイライラのパターンです。

宇宙家族ロビンソンなど「こいつさえいなければ(怒)」って、それではドラマが成立しませんけどね(笑)


あと『アイアン・ジャイアント』
ちょっと子供向けと感じますけど、素直に感動できる作品。特にエンディングはこれまで見た作品の中でもベストの一つ。
でも、登場する政府の職員? あの偉そうな男には終始イライラしっぱなしで、それが原因でおそらく二度と見る事は無いと思われ・・・


その六

「アクションがメインの映画」

えーと、アクション映画全般が苦手というわけではなく、これはちょっとニュアンスが伝わりにくいのですが・・・

アクションがメインだけど、それだと映画として成立しないのでドラマ部分を付け足してみました、と感じる作品とか

あるいは

原作の持ち味を殺して、アクションに仕上げてしまった作品とか(まぁ、それはそれでよかったりもするんですけど)

あとは

どんな危機が迫ろうとも、主人公は大丈夫だよなぁ、と感じてしまう作品など、ですかね。

スピルバークの『宇宙戦争』などは、敵の弾がわざとトム・クルーズを避けているようにしか見えなかったのもです。これも、映画そのものは楽しんだのですが、そう感じてしまった時点で、今ひとつその作品に乗れなくなってしまうという・・・


次は苦手というよりも、ちょっと腹の立つ事

その一

「悪いやつが勝ち逃げする映画」

とは言ってもレクター博士の事ではありません。

『ユージュアル・サスペクツ』や『真実の行方』『白いドレスの女』などのサスペンスも違います。
あーやられた、って悪役に感服してしまうような作品や、単純に後味が悪い作品の事を言っているのではなく・・・

殺されて当然のような小ずるい脇役の一人が生き残って、「え?そんなのあり?」って唖然としてしまう結末の作品が実際にありまして

何度かこういった結末の作品に遭遇しましたが、タイトルは忘れてしまいました。
短編なら何でもアリだけど、長編でこれをやられるとちょっと・・・


そのニ

「パッケージの解説と内容がまるっきり違う作品」

5IVE[ファイブ](2002)


ソウ(2004)を思わせるパッケージと解説からは、シチュエーションホラーとしか思えないのですが、地震でエレベーターに閉じこめられた四人の男女を描いた人間ドラマともいえる作品でした・・・

あ、これは映画そのものが悪いわけではなく・・・

騙してDVDを買わせてしまおう、という意図があるとしか思えない販売側(日本の会社という事ですね)に無性に腹が立つ場合がある、という事です。

中にはかなり悪質なものもあり・・・
『MIB メン・イン・バカ』(2008)


この映画の原題は“SOUNDS”
ジャケットと内容は全く無関係、パロディーでもないし・・・
本気で「時間の無駄」と思った数少ない作品の一つですが、あまりに腹立たしかったので、作品そのものの内容はすっかり忘れてしまいました。

これと比べたら、昔の映画のポスターではお馴染みの「実際には登場しない水着の美女を描く」「登場するモンスターの造形が大げさ」などといった行為など可愛いものです。

その三

「続編」

当然ながら、全ての続編のことではなく

一作目より面白くないのは当然だし、それはもう仕方の無い事なのですが・・・

「一作目の結末はいったい何だったの?」

といった作りになっている作品には腹が立つ事もあります。

大好きで何度も繰り返し見た『パイレーツ・オブ・カリビアン』などは、ストーリー、音楽、役者さん、アクション、すべてのレベルが高く、さらには結末も大好き。大衆娯楽とはこうあるべきだ! とも思えるほど私の中では評価の高い作品なのですが・・・

二作目のオープニングで「え? そんな・・・」と思い

三作目の結末で「ちょっと、それはないだろう」と

これも作品そのものは楽しんだのですけどね・・・

特に、一作目のヒットを受けて作られた続編ってろくな物が無いといった印象です。例外も多くありますけど。

というわけで

思いついた事をあれこれと書いてみたのですが・・・

うーん、膨大な量の映画から考えるとほんの一部なんですけど、こうしてみてみると苦手な事って結構あるんですね。

なんだか、自分がクレーマーにでもなったような気分です(苦笑)

それにしても、普段忙しいのにたまたま休みが続くと暇だこと・・・

SOS地球を救え


前回スタンリー・キューブリック監督について書いたのですが、スダールさんから、あのアンソニー・ドーソンが『2001年宇宙の旅』の特撮スタッフに入る予定があった、との情報が・・・

信じるかどうかは…( ̄  ̄;)

それならば

というわけで、今回はアンソニー・ドーソンの監督デビュー作『SOS地球を救え』(1960)

そんな話はデマに決まっている、と思っている人も、この作品を見ればもしかしたら信じられる、かも・・・

( ̄" ̄;)…

えーと、この作品は、現在DVDが発売されています。

思いっきり手抜きをして、公式サイトからストーリーをコピペにて紹介!

時は21世紀、人類は既に太陽系外にも進出していた。若きレポーターのロイは、スペースマン(外宇宙飛行士)の取材のために宇宙船BZ−88号に乗船する。彼には知らされていない極秘任務を帯びた航海であった。それは、故障により強烈な光子放射線を放ちつつ、地球帰還コースを航行する光子力宇宙船アルファ2号を止めることであった。もし、アルファ2号が地球の軌道に達すれば、地上は焼き尽くされて人類は滅亡してしまうのだ。スペースマンたちの努力も空しく、光子放射線が妨げとなってアルファ号に近づくことができない。ミサイルすらも着弾前に爆発してしまう。なす術は無いのか?まさに地球SOS!

といったストーリーに、司令官、女性隊員、レポーターのロイの三角関係を絡めたのがこの作品。

三角関係で女を取られ、美味しいところは全て主人公に持っていかれる冴えない司令官という、掃いて捨てるほど良くあるパターンの作品です。

発売中のDVDのことは分かりませんが、私の所有する輸入版の映像の汚いこと・・・

次の画像は宇宙空間のシーンですが


『2001年宇宙の旅』と比べても決して引けを取らないこの美しさ・・・
とは言いすぎですけど、宇宙ステーションや流線型ロケットBZ888号など、登場するメカ類はなかなか格好イイし、全てが宇宙空間でのシーンというのも良い。

オープニングから連発される特撮映像は何度見ても燃えます!

そして、宇宙ステーションの住人たちが全て番号で呼ばれるという設定

うーむ、なかなか斬新です。

さて、先日同じアンソニー・ドーソン監督作品である『惑星からの侵略』のズンドコぶりを紹介しましたが、デビュー作であるこの『SOS地球を救え』でもすでにすでにその片鱗はうかがえます(笑)

番号で呼ばれる人々の背中にはでっかくその番号が・・・


この番号がマヌケすぎて、シリアスなシーンでも集中できないんですけど・・・

そもそも、何故番号で呼ぶのかという必然性も分からないし、この監督さんの作品を見ていて感じるのは、とにかく設定とか演出がいいかげんだなぁ、という事。

テキトーというか、大雑把というか・・・

あと、いつも思うのは、デザインは良いけど特撮は駄目、という事

言い換えると

静止画はそこそこ格好イイが、動いている画面を見るとズッコける、という事でもあります。
つまり、実際に映画を鑑賞してみると、特撮の出来は『2001年宇宙の旅』には遠く及ばないという・・・

爆笑、苦笑シーン多数ありですが、やっぱり文章では伝わらないので・・・
ちなみに宇宙空間での移動速度が速すぎるのは全ての作品に共通しております。

しかし、この作品が作られたのは1960年

今回、再見して「これがデビュー作とはちょっと凄いのでは?」とあらためて思いました。さすがにイタリアSF界の第一人者と呼ばれるだけの事はある、と。

かなり真面目に作られた作品という印象なのですが、字幕が無いDVDでの鑑賞なので、細かい所を理解できないためにそう感じるだけかもしれませんけど・・・


スタンリー・キューブリック監督のこと


よく、○○が選ぶベスト映画とか、歴代映画ベストテンといったような企画がありますが、そんな時、SF部門で必ず一位に選ばれるのが『2001年宇宙の旅』(1968)ですね。

「何でアレがいつも一位なの?全然面白くないじゃん!」

と、どうしても納得いかない様子の友人が私の周りには何人も・・・

で、私はいつも

「あー、あれは面白いかどうかよりも、ベストと呼ぶのに相応しいかどうかが基準なんじゃないの? 実際いい映画でしょ。」

と、大体こういったやり取りになります。

でも、たいがい

「あれ、眠くならねぇ?」って

・・・(;´Д`)

そんなわけで、周りにいる人間と書籍などで見る評価のギャップが気になったので、キューブリック作品をあれこれと検索し、他人のレビューなどを読んでみたところ・・・

キューブリック監督って驚くほど評判が良いのですね。みんなキューブリックが好きなんだなぁ、と。

ただ

レビューの文章中にやたらと「キューブリック」という言葉(名前)が出てくる事にはちょっと違和感を感じましたけど。

キューブリックらしい、キューブリックのセンスが、作風が、演出が、手腕が・・・

と、キューブリックを意識しすぎている印象。

確かにキューブリックの作品が大好きなんだろうけど、それ以上にキューブリックの作品を評価している自分が好きなのかなぁ、と感じる人もチラホラと。

さて、

こんなブログの管理人である私がキューブリック作品をどう思っているのか、といいますと・・・

えーと、たくさんあるキューブリック監督作品の中から、SFあるいはホラーに分類できる作品に限定して、短い感想でも

まずは

『博士の異常な愛情』(1964)


普通に面白かった、といった程度。
コメディと知らずに見たせいか、どこかチグハグな印象。3回ほど吹き出しましたけど。
ブラックユーモアとやらにも、私のセンスではほとんどついていけず。
登場人物のやり取り、言葉遣いにはイライラ・・・
この作品、映画史に残る極上のコメディだそうです。

『2001年宇宙の旅』(1968)


ちょっと長すぎる印象ですが、ほぼ完璧。果たしてどこまでがキューブリックの手腕によるものなのか?

えーと、この作品より面白いと感じる映画っていっぱいあるのですが・・・

SF映画史上最も優れた作品、不朽の名作と呼べる作品は?

みたいな質問をされたら、やっぱりこれを選んでしまうかも。

色々な意味で、SF映画史上のベストと呼ぶに相応しい作品であると思います。品格とかも含めて、ですね・・・

大ヒットした娯楽作品などが一位になる筈もないので、私はこれで一応は納得しております。

『時計じかけのオレンジ』(1971)


昔、雑誌の対談で、SF作家を含む著名人がキューブリックについて語り合うという企画があったのですが、誰一人としてこの作品を褒めている人がいなかったのが印象的でした。

「キューブリックでも失敗作は作るんだよね。」

と、完全に失敗作扱い。

ところが、

現在、ほとんどの人がこの作品を絶賛しているのには心底びっくりしました。みんな本気で言ってるのですかね?

私は三回見てますが、つまらなくは無い、といった程度。

キューブリックの作品でなかったら「異色作」止まりのような気がしてならないのですが・・・

『シャイニング』(1980)


この作品、何かの本で最も怖いホラー映画の第一位に選ばれていました。
私もかなり楽しんで見ましたが、そこまで凄い作品かなぁ?といった印象。

名演、怪演と評判のジャック・ニコルソンですが、私には最初から頭が狂っているようにしか見えなかったもので・・・

平凡な人間が次第に狂気に取り付かれていく様子が描かれていればもっと怖かったのでは? と思ったわけです。それとも、この映画はこれで良いのでしょうか?

最初は狂人の素振りを見せず、本性が明らかになった時に「そういえば、どこか変だったなぁ」と感じさせる、という意味では『サイコ』(1960)のアンソニー・パーキンスの演技は絶品でした。

というわけで

全体的な感想としては、『2001年』は別格。他はどれも面白いし、楽しめるけど、評判ほど凄い作品だとは思わなかった、といったところ。あまり映画を深読みしない私には難しいのかも?

キューブリックを神と崇める人には怒られそうな事をいっぱい書いてしまいましたけど・・・

あ、そういえば

「見る人を選ぶ映画」なんて言っている人がいましたね。

なんて傲慢な言い草、と最初は思ったのですが、そんなのは全ての作品に言える事だと思うのですけど?

私は「キューブリック作品」には選ばれなかった人間ですが、少なくとも「ハリーハウゼン作品」には選ばれたようなので・・・

それで十分に満足しております(`・ω・´)

SF最後の巨人


『SF最後の巨人』(1975)

この映画は、当時としては珍しい、今となっては珍しくもなんとも無い、荒廃した近未来を描いた作品です。最後の楽園を目指す、みたいな。

なんだか内容が誤解されそうな邦題ですけど・・・

舞台は疫病により死滅への道をだどる2012年のニューヨーク。人々はそれぞれ小さなコミューンを作り、わずかな食料を巡り争っていた。
暴力的なキャロットをリーダーとしたグループに悩まされるバロン(平和を望むグループのリーダー)は、この町に流れ着いたカーソン(ユル・ブリンナー)を用心棒に雇い、戦いに備える。
家族が待つノースカロライナ沖の安全な島へ行く途中だというカーソンの話を聞いたバロンは、妊娠中の自分の娘と汚染された土地でも育つ野菜の種子をカーソンに託し、地下道から二人を脱出させようと試みるが・・・

というわけで

この手の作品が大好きな私ですが、この作品に特に思い入れは無く、嫌いではないといった程度で、後の『マッドマックス』などの方がよっぽど好き。

私はこの映画を子供の頃にテレビで見たのですが、おそらく私がユル・ブリンナーという役者さんを最初に見たのがこの作品。

その時は格好いいとは思わなかったですね・・・

子供の頃は、マルコメみそみたいなハゲのオッサンといった程度の認識しかしていませんでした。今見ても、この作品に限ってはそれほど格好いいとは思いませんけど。特に後姿が・・・


60歳にしては若いし凄い体だけど、子供の目で見るとじーさんに見えてしまうのは仕方ないですよね・・・?

この映画の特徴として、銃やライフルといった飛び道具が出てこない、といった事が挙げられます。
このあたりは、監督が『燃えよドラゴン』(1973)のロバート・クローズであるという事が関係しているのかもしれません。

そして、ユル・ブリンナー演じる主人公がとにかく強い、強い!
ピンチに陥るシーンなど皆無で、短いナイフを武器にひたすら悪役を殺しまくります!

ブルース・リーだって多少は苦戦するというのに・・・

でも、これほど主人公が強いにも関わらず、ナイフで、グサッ、グサッ、と刺し殺すのが生々しすぎて、爽快感は今ひとつ・・・

うーん、それほど強そうに見えないんだよなぁ、裸のユル・ブリンナー。表情とかはさすがに格好イイですけどね。
そういえば、「ウエストワールド」の時にユル・ブリンナーって他の作品でもロボットっぽいと書いたのですが、この作品もまさにそんな印象。

服を着るとやっぱり格好イイです。葉巻をこよなく愛する男。


さて、荒廃した近未来を描いたこの作品

死滅に向かう人類、追い詰められた人間の本性むき出しの行動、といった、世界の終末っぽい雰囲気はそこそこ堪能できるものの、特にこれといった見せ場もなく、あっさりとラストを迎えてしまった印象もあります。


これも主人公が強すぎる故?

いや、これはおそらく監督さんの演出があまり上手では無いという・・・

追手から逃げ切った二人は地下道から地上へと戻ります。


その後にいくつか挿入されている静止画が、時間の経過を示す演出だったと思われます。

二人がそこを歩くシーンとかを写してくれないし、地上へ出てすぐに二人が海岸線を歩くシーンで映画が終わったものだから、最初に見た時は「パラダイスまでの距離はわずか二駅分程度? 近すぎ!」とか思っちゃいましたよ・・・

でも本当は、長い旅路の末にようやく海岸にたどり着き、目的の島はもう目の前だ、という意味のエンディングだった、と解釈して良いのでしょうね?

なんか分かりにくいし、やっぱり盛り上がらないんですよね。

この監督さんって、ブルース・リーのおかげで有名になったけど、うーむ・・・

モノリス・モンスターズ


大きな仕事が一段落したので、毎週の更新を目指して夜更かし!

とりあえず今回は『モノリス・モンスターズ』(1957)

隕石と共に地球へと飛来した、黒い結晶状の生命体。
水晶を思わせるその怪物は、水をエネルギー源とし、増殖を繰り返しながら町へと向かう・・・

えーと、この作品ですが

上の写真からも想像がつくと思いますが、ここに登場するモンスターは自らの意思を持って行動するわけでもなく、ましてや吠えるわけでも、攻撃を仕掛けてくる事もありません。

水を吸収すると、物凄い勢いで成長し、ビルほどの高さになった時点で自らの重さに耐えられずに崩壊。
そして、崩壊したカケラがまた増殖と成長を繰り返す、というもの。

だから、町へ向かうと言っても、なだらかな斜面のその先に、たまたま人の住む町があったというだけの事なんですけどね。

その成分に触れた人間が石化してしまうという設定も含め、アイデアは面白いですね。『人食いアメーバ』の結晶体版といったところでしょうか。

SF史上最も単純なモンスター

私は何故か『ウルトラQ』のマンモスフラワーを思い出しましたけど。

まぁ、こんな相手なので、人々が逃げ惑う描写も無く、人間ドラマやこの結晶体の弱点を何とか見つけようとする研究者たちの描写が物語の中心になっております。


でも、これは非常に面白かったです。

物語がシンプルで、奇をてらった演出が無い分だけ、逆に現実味や説得力があったというか・・・

この映画の舞台はとある砂漠の田舎町。

迫りくる危機とはいっても、雪崩や竜巻といった規模のお話なので、町の人々の不安がとても生々しく身近に感じられた、というのもドラマ部分を楽しめた理由の一つかもしれません。
そして、有効な成分が見つからず増殖を続ける事態になったら、やがて地球規模での危機が訪れる、という潜在的な恐怖感・・・

と、まあ、これは私個人の感想ですけど

そびえ立つ巨大化したモノリスと、それが崩壊し農場を押し潰すシーンが特撮としては唯一の見どころですが、少ない特撮も効果的に使われていた印象で、無機質なモノリスの怖さがダイレクトに伝わってくる、なかなかの秀作ではないかと思っています。


シュールな画が素晴らしいです。ルネ・マグリットの作品みたい・・・

えっと、サスペンス性という点では今ひとつですかね? 『アンドロメダ…』と同じような設定なんですけど・・・

いや、『アンドロメダ…』と比較すること自体が間違いですね、すいません。

放射能による巨大生物が全盛のこの時代に、アイデアだけ?でこれほどの作品を作ったというのは、それだけでも評価に値すると思います。

しかしながら、やはりこれは1950年代の低予算映画。なかなかの秀作とはいえ、やはり、というか欠点もあります。

こまかい事はさておき

宇宙から飛来した謎の生命体が相手であるにも関わらず、田舎在住の地質学者と保安官、そして知り合いの教授のみで解決してしまうというのはどうなんでしょう?

で、発見した有効手段というのが「塩水」なんですけど

隕石の落下地点の上流にはダムがあり、ダムと隕石の間には都合よく塩鉱まであるという・・・

ダムを爆破して、塩鉱を飲み込んだ水がモノリスになだれ込んで万事解決。

低予算ゆえに、政府や軍隊を登場させるのが難しかったのかもしれませんが、ちょっと都合よすぎですね(笑)

でも、この映画面白かったですよ。

・ナレーション付きのオープニング

・ニュース番組のアナウンサーにより現状が視聴者に説明されるという手法

・有効な解決策が見つかり、一気に収束へと向かう物語

などの古いSF映画では定石ともいえる演出もどこか懐かしい雰囲気だったし。

あ、古い映画で良く見かけるといえば


車の前に三人・・・

これってどうしてなんでしょう? まぁ、どーでもいいですけど。

今回はあまり書く事がなかったですけど、最近の流れでもしもDVD化される事があったら買っても損は無い作品だと思います。

あと、リメイクして欲しいなぁ、と。

この作品、現在の特撮技術ならば、舞台を田舎町から都会へ移してのパニック巨編としての撮影も可能ではないかと・・・

大都会を破壊するモノリス・モンスターも見てみたいです。

ミステリー映画の結末のこと


昨日ようやくアカウント停止が解除されました。

データ転送量が規約を超過した事によるアカウント停止。

もうこれで何回目になるのか、2ちゃんねるにリンクされた特定の記事や画像に、1時間あたり数千ものアクセスが集中した事が原因だとか。

2ちゃんねる恐るべし・・・

と、ゆーわけで、仕事が忙しいので今回はただの雑談。次回の更新は6月10日以降の予定です。

2ちゃんねるとえいば

私は掲示板というものが好きではないので、2ちゃんねるに限らず、ほとんど掲示板というものを見た事がありません。

何かのきっかけで目にする事があっても、例外なく気分が悪くなるので・・・

映画サイトのレビューなどもまたしかり。

ネタバレもあるので、当然の事ながら鑑賞前に他人のレビューを見る事はないのですが、大好きなジャンルであるミステリーなどの場合、鑑賞後に評価が気になった時には見る事もあります。

書き込む事は絶対に無いですけど・・・

で、いつも思う事といえば

まぁ、批判するだけなら簡単だよなぁ、と。

私の場合

「代替案が無いのなら、批判や反対はしない」

という事をなるべく心がけるようにしております。私生活も含めて、です。

だから、やたらと批判的な事を書いている人を見ると

「それでは、あなたの認めるお勧めの作品は何?」

「皆が納得するような名作を挙げて下さいませんか?」

って問いかけたくなります。

絶対に書き込みませんけどね(笑)

ほとんど全ての作品で批判的なコメントばかりしている人って、いったい何がしたいんですかね?

ミステリーのオチに対しての批判というのも多く見られますね。

えーと

これから書く文章はネタバレを含みます

以前『シャッター・アイランド』(2009)という作品を見た時の事。私は十分に楽しんだのですが、ちょっと気になった事があったので、映画サイトのレビューをのぞいて見ると・・・

やはり、というか、このオチに関して批判的な意見が多数ありました。

『シックスセンス』とか『アイデンティティー』など、この手の作品はいっぱいあるので、いまさらこんなオチは駄目、とのご意見も

どれも全く違う作品なのに・・・

まぁ、気持ちは分からなくもないですけどね。

でも

一人の小説家が同じようなオチを書いたら批判されるのも当然でしょうが、これは映画なんだから・・・

その結末に至るまでのプロセスを楽しめないものなのでしょうか?

オチだけで映画を評価する人の多いこと。

そもそも『シックスセンス』のオチだって昔からあるパターンなのですけど、元ネタがあると分かったら評価を変えるんですかね?

ただ、ミステリー映画(小説)の評価が大変難しいのも確かですね。

本当に面白かった、と感じるのは、最後のオチで見事に騙された時。トリックを見抜いてしまった場合はちょっと微妙?

「謎解きミステリーは映画には向かない」と言ったのはヒッチコックでしたっけ?

途中でトリックに気が付こうがオチが分かっていようが、何度見ても面白い作品が(その人にとって)本当の名作。

私にとっての名作は、山ほどありますけど、とりあえず一作だけ挙げるとすれば・・・

ビリー・ワイルダー監督作品の『情婦』(1957)などがよろしいかと。


アガサ・クリスティーの作品で、原作よりも面白いと感じたのはこの作品のみ。
オチは原作をもう一捻りしたものになっていて、最後の弁護士さんのセリフも感動もの。

この作品の何が凄いかと言うと

オチ(犯人)が分かっていながら、何度見ても騙されそうになってしまうところ(笑)

これは私の頭が悪いというよりも、脚本が良いのと役者さんたちの演技によるところが大きな理由である、と思いたいです・・・

惑星からの侵略


『惑星からの侵略』(1965)

この作品を監督したアンソニー・M・ドーソンは、粗悪作品濫造型の監督とも、イタリアB級SF&ホラー映画の第一人者、とも言われる不思議な御方。
初期の作品である『SOS地球を救え』(1960)や『地球最終戦争』(1961)が日本でもDVD化されているので、順番からすると次はこの『惑星からの侵略』では?と密かに期待しております。

この映画、昔テレビで一度だけ見た記憶があります。
しかし、覚えているのはサングラスの男、カバンに入った縮小人間、全体的に赤っぽい色彩とちゃちな特撮といったところで、ビデオで再見するまでストーリーどころか主人公の顔すら忘れていました。

まずは、ストーリーをビデオパッケージの裏側から

ファン待望、サスペンス・タッチのSF映画。時は2015年。惑星デルフォスの狂った科学者が、人体実験用に地球人を特殊液で縮小化し、誘拐するという陰謀を企てた。その陰謀の影には、太陽系・民主連合の政治的支配力と、企業連合の巨大な経済力の対立が暗躍していたのだった。惑星デルフォスの陰謀の陰謀を暴くため、宇宙ステーション「ガンマ・ワン」の長官マイケル・ハルステッドが調査に乗り出した!

という作品なのですが

好きか嫌いかと聞かれれば「大好き!」
で、作品の出来はどうかと聞かれたら「最低」と答える他ありません・・・

「製作者の意図していない部分で視聴者の爆笑を誘ってしまう」

というのはB級映画にはありがちですが、この作品はそれを極めてしまった印象。

子供の頃に見た時は、それなりに怖かった印象も残っていたのですが・・・

同じ頃に作られた『さまよえる惑星』(1965)や『SF惑星大戦争』(1967)なども似たようなレベルだし、私のブログでも取り上げた事のある『スターレジェンド』(1987)は比較的マトモな作品でしたが、ツッコミどころが満載という意味では一緒でした。

さて

この作品では特撮が多用されているのですが、

その特撮技術は目を覆いたくなるような有様で、そのミニチュアのちゃちさといったら・・・。ほんの一瞬だけ『サンダーバード』を彷彿とさせますが、ほぼプラモデルと言って良いでしょう。

この映画の見どころの一つ、カバンに詰められ誘拐された縮小人間の姿がこれ


SFファンを馬鹿にしてるのか(-"-;)

そもそも、何故人間を縮小しなければならないのか、という理由も明確にはされていませんでした。

これに象徴されるように、この作品は意味不明な演出のオンパレード!
特撮シーンの多さに比例するかのようにツッコミどころも満載で、一分おきにツッコミを入れる事も可能なのでは、と思えるほど。

オープニングの宇宙空間でのシーンでは

つっかえ棒で宇宙船のドアを固定、下手糞なパントマイムにしか見えない無重力シーン、移動速度は速過ぎてウルトラマンみたい・・・

のっけから笑わせてくれます。

さらには

遅すぎる未来の車、ライターのような炎を出すレーザー銃、一本のワイヤーで吊るされた飛行経路が全く意味を成さない円盤、円盤から救出用の縄梯子、夜のシーンなのに青空、格闘シーンはなぜか敵も味方の全員が「拳法使い」、サングラスをかけ忘れた悪役、

もう書いていたらきりが無いので止めましょう・・・

このズンドコぶりは必見。はっきり言って、あのエド・ウッド監督作品以上の楽しさです。


マッド・サイエンティストのヌルミはバルカン人みたいですね・・・
文章と写真だけでは面白さ?が伝わらないので、もしDVDが発売されたら、是非とも購入をお勧めしたい作品であります。

あの

この作品を好きなのは、そういった理由ではなく(^^;)

流線型の宇宙船や建造物、背景、小道具などのレトロなデザイン、その色彩とファッションなど、独特の世界観は十分楽しめます。


これらのデザイン、特に女性のファッションって、当時のイタリアの流行をモチーフにしたのかもしれません、勝手な想像ですけど。

あまりにも小さい悪役の帽子の秘密は、このあたりに隠されていそうな気が・・・

バックに流れる音楽が素晴らしいので、画としては見ごたえ十分。その脱力感も含めて癖になってしまいそうです。

誉めるところ、これくらいしか無いですけど・・・

主人公の部下の役でブレイク前のフランコ・ネロが出演しているのは、個人的にはポイント高し! ジャンゴ、格好よかったです・・・

ヒロインは可愛かったですが、映画の冒頭で酔っ払って醜態をさらす、という演出が全く意味不明(怒)

さらに

拳法の達人という設定だったので、クライマックスではその設定を生かして大活躍か? と思いきや、気絶している間に救出されるだけだったという・・・


そのクライマックスというのがまた脱力ものヽ(  ̄д ̄;)ノ

敵のほとんどが丸腰であるという事に気がついた主人公が取った行動は、名づけて「突破作戦!」
たった三人の捕虜が武器も持たずに暴れまわり、敵味方入り乱れての大乱闘に発展。
誰一人武器を使う者はおらず、悪役の投げた物体が主人公をかすめてある機械を直撃。それが引き金となりやがて基地全体が大爆発を起こしてしまうという・・・

ご都合主義、ここに極まれり!

で、最後は旧「ルパン三世」の最終話のような方法で脱出してめでたしめでたし。もう唖然とするしかありません。

ここまでやれば、もはやファンタジーです・・・

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